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2016.02.27

映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(お薦め度★★★)

田中裕子に寅さんが圧倒されています。

マドンナの田中裕子が何とも艶めかしい色気が半端ありません。マドンナがこれほど前面に立つのは異色でしょう。彼女はこの頃から相当な女優でした。

ただし、マドンナが寅さんの恋愛対象ではないので、いつもの面白さがありません。物語としても特別な展開が用意されていないので寅さんの中では並でした。

前作の第29作目から、2時間近い尺になっていて1970年代のシリーズと比べて冗長な内容になってきました。

思うのですが、傑作と呼ばれる映画は90分前後だと思います。寅さんシリーズは第28作までは90分前後を守ってきていましたが、後半になると大作のごとく尺が長くなってしまっています。昔の2本立てから1本での「上映に移変わったことによるものなのかもしれません。

シリーズ後半に寅さん作品の印象が薄れてしまうのは、寅さんが恋愛適齢期を過ぎたことと、上映時間が長いので何回も繰り返し視聴することが無くなったことが理由に上げられます。

以下、WOWOWオンラインから転載。

<作品データ>
製作年:1982年
製作国:日本
内容時間:107分

<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
螢子:田中裕子
三郎:沢田研二
ゆかり:児島美ゆき
桃枝:朝丘雪路
寅次郎の夢のシーンのダンサーたち:松竹歌劇団

<番組紹介/解説>
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズの第30作。寅次郎は旅先で出会った男女の仲を取り持てるのか。マドンナ女優は田中裕子。ジュリーこと沢田研二の共演も大きな話題に!

ジュリーとSKDこと松竹歌劇団の共演という豪華な“寅次郎の夢”で始まる本作。後に結婚する田中(TV「おしん」で大ブレイクする前年)と沢田(「太陽を盗んだ男」などに出演した直後)がおりなすラブシーンも魅力的で、新たな《男はつらいよ》ファンを開拓。劇場公開時の配給収入は、後に第46作「~寅次郎の縁談」に抜かされるまでシリーズ最高となる15億4000万円を記録。ロケ地は湯平温泉などの大分県や千葉県など。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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