映画『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』(お薦め度★★★★)
かなり艶めかしい内容です。
寅さんが性愛を意識するシーンはシリーズの中でも少ないので、かなり生々しさを感じます。そこまでエスカレートした感情を抑えるために、甥の満男(吉岡秀隆)を利用するという山田洋次監督の巧さが光りました。
寅さんに惚れてしまったマドンナの切なさが心に突き刺さります。また、それに応えられない寅さんの取り乱す様子も悲しさが増しました。
風の吹くまま、気の向くままでは人との縁は繋がらないということなのでしょう。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
製作年:1982年
製作国:日本
内容時間:110分<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
かがり:いしだあゆみ
加納作次郎:片岡仁左衛門(13代目)
近藤:柄本明
おいちゃん(車竜造):下條正巳
おばちゃん(車つね):三崎千恵子<番組紹介/解説>
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズの第29作。寅さんはある陶芸家との出会いを通じて知り合った美女と急接近するが……。マドンナ女優はいしだあゆみ。柄本明らも共演!これまでのシリーズから、もしも寅さんを幸せにできる女性がいるとしたら、それまで幸福から遠かったか、あるいは幸福に対して貪欲な女性かと想像される中、まるで両者を合わせたマドンナとなったのが本作のいしだ。大ヒット曲「ブルー・ライト・ヨコハマ」を持つ人気歌手から女優業に転じた、その生きざまは本作のかがり役とシンクロし、数多いマドンナ女優の中でも貴重な存在感を放っている。まだ当時売り出し中だった柄本明の起用も要注目ポイント。ロケ地は京都府、信濃大町などの長野県、鎌倉市などの神奈川県。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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