映画『星を追う子ども』(お薦め度★)
新海誠監督が挑戦したファンタジーは大失敗です。
開始後数分で駄作の予感がしました。キャラクターデザインは気持ち悪さが際立ち、とてもメジャー感はありません。登場人物のセリフにリアリティが無く、構成力不足の世界観は空疎でした。
俊英の彼であっても、大河な物語を紡ぐことは出来ませんでした。どことなく宮崎駿ワールドを連想させる設定やキャラクターが随所に登場し、思い付きに近いアイデアをつなぎ合わせたようにしか感じられずガッカリです。
彼の作品を振り返ってみると、『秒速5センチメートル』のように短編をつなぎ合わせたものが評価されてきました。本作のように、全世界を構築したうえで、その中で展開する起承転結を持たせた本格的なストーリーでは無理がありました。
ところで、タイトルと内容がこれほどかけ離れているのは何故なのでしょうか。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
製作年:2011年
製作国:日本
内容時間:116分<スタッフ>
監督・脚本・絵コンテ・演出:新海誠
キャラクターデザイン・作画監督:西村貴世
音楽:天門<キャスト>
アスナ(渡瀬明日菜):金元寿子
シュン/シン:入野自由
モリサキ(森崎竜司):井上和彦
リサ:島本須美
マナ:日高里菜
ミミ:竹内順子
アスナの母:折笠富美子<番組紹介/解説>
「秒速5センチメートル」の新海誠監督が挑む本格ジュブナイルファンタジーアニメ。地下世界アガルタへの冒険に旅立った少年少女と教師、3人を待ち受ける運命を描く。「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」など、寡作ながら練り込まれた独自の世界を築き、一躍アニメ界の俊英となった新海誠監督。その彼が、地底にあるという理想郷アガルタの伝説をモチーフに、少年少女の冒険を描くという王道ファンタジーアニメに挑んだ意欲作。イマジネーションあふれる地下世界のビジュアルや、地下と地上の2つの世界の狭間で揺れるヒロインの心情などに新海作品らしさがあふれる力作だ。
<鑑賞チャネル>
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