映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(お薦め度★★★)
虚実ないまぜとなった作品です。
端的に言うと、昔大スターだった舞台俳優のSF的ファンタジー・コメディでした。かなり複雑かつ屈折した内容です。ちょっと変人と思える登場人物ばかりで誰にも共感できませんでした。
作風は単館ものでありながら、メジャーとして作り上げており力作であることは間違いありません。
ただし、観終わって言うのも何ですが、観なくてもいいかなと感じます。映画に求めるものはエンターテイメント性であり、本作のように玄人志向の作品は好みではありません。
最近ハリウッド映画から距離を置いているので、アカデミー賞作品賞と言っても興味が持てません。そもそも好んで鑑賞するジャンルがアクションやサスペンス、ホラーで、どちらかと言うと作品賞から縁遠いので仕方ありません。今年の第88回アカデミー賞作品賞にノミネートしていた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が受賞していれば、再び興味を持てたはずです。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
原題:Birdman Or (The Unexpected Virture Of Ignorance)
製作年:2014年
製作国:アメリカ
内容時間:120分<スタッフ>
監督:アレハンドロ=G=イニャリトゥ
製作:アレハンドロ=G=イニャリトゥ、ジョン=レッシャー、アーノン=ミルチャンほか
脚本:アレハンドロ=G=イニャリトゥ、ニコラス=ヒアコボーネ、アレクサンダー=ディネラリス=ジュニアほか
撮影:エマニュエル=ルベツキ
音楽:アントニオ=サンチェス<キャスト>
リーガン:マイケル=キートン
マイク:エドワード=ノートン
サム:エマ=ストーン
シルヴィア:エイミー=ライアン
レズリー:ナオミ=ワッツ<番組紹介/解説>
第87回アカデミー賞で、作品賞や監督賞など計4部門を受賞したほか、世界中でさまざまな映画賞に輝き、その副題の一節通り“予期せぬ奇跡”を巻き起こした話題の群像劇。かつてヒーローものの映画の主演でスターとなったものの、今ではすっかり人気が落ち目の主人公が、再起を懸けてブロードウェイの舞台に立つことを決意。そんな彼を待ち受けるさまざまな試練を、「バベル」の鬼才A・G・イニャリトゥ監督が、豪華多彩なキャストの競演とあっと驚く映画魔術を駆使して鮮烈に活写。とりわけ、全編がまるまるワンカットで撮られたかのような迫真の長回し撮影には、誰もが思わずわが目を疑ってしまうこと間違いなし。M・キートンをはじめ、各自が織り成す絶妙のアンサンブル演技も必見。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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