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2016.04.03

映画『6才のボクが、大人になるまで。』(お薦め度★★★)

アメリカ版「北の国から」です。   
12年間の長期の撮影を1本の映画にまとめた監督の執念は賞賛に値します。家族を演じた4人の俳優たちも大変だったでしょう。特に弟である主人公は、男児から青年になるまでの多感な時代を乗り越えての個人としても大変な経験だったに違いありません。 

ただし、作品にまとめ上げるには相当大変なものがあった割に、物語は淡々としています。ドラマ性は薄く、撮影時にその都度脚本を仕上げていったような感覚で、起承転結を感じません。日常を最適な形でつなぎ合わせた抑揚のない内容でした。 

批評家が絶賛したと言われていますが、再鑑賞したいほどの魅力はありません。可愛らしかった姉弟が、時を経て輝かしく成長するわけでなく、作品の中では両者ともに「中の中」的な何とか現状維持している生き方は興味が持てませんでした。単に尺が長い映画として記憶に残るだけでしょう。 

以下、WOWOWオンラインから転載。

<作品データ>
原題:Boyhood
製作年:2014年
製作国:アメリカ
内容時間:166分
映倫:PG12

<スタッフ>
監督:リチャード=リンクレイター
製作:リチャード=リンクレイター、キャスリーン=サザーランド、ジョナサン=セリングほか
脚本:リチャード=リンクレイター
撮影:リー=ダニエル、シェーン=ケリー

<キャスト>
メイソン:エラー=コルトレーン
オリヴィア:パトリシア=アークエット
メイソン・シニア:イーサン=ホーク
サマンサ:ローレライ=リンクレイター
トミー:イライジャ=スミス

<番組紹介/解説>
ひとりの少年の成長と家族の変遷の物語をあっと驚く手法で描いて世界中で絶賛を浴び、母親役のP・アークエットが第87回アカデミー賞助演女優賞に輝いた珠玉の感動作。

「ビフォア」シリーズで知られるR・リンクレイター監督が、コロンブスの卵的な卓抜な発想と、彼ならではの息の長いタイムスパンで、映画史上でもまれに見るユニークな本作を発表。ひとりの少年が大人へと成長する姿と、彼を取り巻く家族が変遷していくさまを、ドキュメンタリーではなくあくまで劇映画として、同一の主要キャストで実際に12年間もの長期にわたって撮影。それを見守る観客にも、流れ行く歳月とともに各登場人物が変化する様子を実感させてくれる、時の結晶というべき傑作をここに生み出した。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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» 6才のボクが、大人になるまで。 [のほほん便り]
たとえば、日本の朝ドラは、主に何かを成し遂げた人の生涯を半年で描きますが、この作品は、ベクトル的に、その真逆… 同じ出演者(主人公は少年)が6才から大学入学の18才になるまでの、12年の歳月を根気よく同じキャストで描き続けたのですから驚きです。多くの受賞も納得、でした。 両親は、大学在学中にできちゃった結婚。でも、復学して学び、ステップアップする母親側のガッツや、 何度も結婚を繰り返し、中には、暴力亭主もいて、同時に、父親側も家族が増えて、家族が翻弄されるさまを「ありのまま」に描い... [続きを読む]

受信: 2016.04.06 19:07

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