パッキャオのラストファイトを目に焼き付けた
WBOインターナショナル ウェルター級王座決定戦
マニー=パッキャオVSティモシー=ブラッドリー
元6階級制覇チャンピオンと元2階級制覇チャンピオンとの1勝1敗で迎えたラバーマッチ(決着戦)は2度のダウンを奪ったマニー=パッキャオが勝利しました。3人のジャッチともに116対110でパッキャオの完勝でした。
マニー=パッキャオにとってこの試合がラストファイトです。メイウェザーとの世紀の一戦から1年経ち、万全の体調で2連勝中の強い相手を指名しました。
パッキャオは終始自分のペースで試合をリードしていました。ブラッドリーはパッキャオ右ジャブから左ストレートで出てきたところを右ストレートのカウンター狙いのため、「砂嵐」の異名を持つ回転の速い左右の連打が少なく、パッキャオに脅威を与えることができませんでした。
試合自体は、期待したほどではありませんでした。手の内がわかった者同士なので、ハイレベルの攻防ではありましたが、お互いリスクは避けたように感じられました。
フライ級からキャリアをスタートさせて、20kgも増量しての6階級制覇は実質10階級となる前人未到の領域です。この試合の前に映画『マニー・パッキャオ』で彼の生き方を知りました。試合後のインタビューでも「フィリピン国民のために引退を決断した」とコメントしており、映画の中で語られる通り、「アジアの奇跡」生きる英雄として活躍することは間違いないでしょう。
マニー=パッキャオ
1978年12月17日フィリピン生まれ・37歳
戦績:66戦58勝(38KO)6敗2分
身長:168cm
リーチ:170cm
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