映画『スイートプールサイド』(お薦め度★★★★)
壮絶な青春映画です。
刈谷友衣子のスクール水着ばかりが強調されたエロいコメディ青春映画だとばかり想像していましたが、全く違いました。超がつくほどの面白い作品です。圧巻の見応えを感じました。
恋愛と妄想が交錯して軋みながら暴走し始める展開は深く共感できます。何と狂おしいほどの熱情でしょうか。
ドラマの発端が身体の剃毛で、極めて真摯でエロチックな行為に艶めかしさを感じました。
須賀健太と刈谷友衣子の演技が卓越しています。原作がアニメ「惡の華」の押見修造ということで、設定は相当尖ってしますが、彼らは圧巻の表現力を発揮しています。
近年、邦画に関しては絶望していたのですが、『ビリギャル』と『深夜食堂』、本作と連続で秀作に出会うことができて、邦画も捨てたものではないと思い直しています。映画界にも若い才能が登場しています。今後は積極的に邦画を鑑賞したいと思います。たとえ駄作が多くとも諦めません!
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
製作年:2014年
製作国:日本
内容時間:104分<スタッフ>
監督・脚本:松居大悟
撮影:塩谷大樹
音楽:HAKASE-SUN<キャスト>
太田年彦:須賀健太
後藤綾子:刈谷友衣子
二宮先輩:落合モトキ
坂下麻衣:荒井萌
北友里子:谷村美月
高倉先生:木下隆行
後藤重雄:利重剛
太田光彦:松田翔太<番組紹介/解説>
須賀健太と刈谷友衣子共演の青春映画。高校の水泳部に所属し、下の毛も生えない体毛の薄さに悩む男子と、逆に体中の毛深さに悩む女子が、ある秘め事を共有していく。「惡の華」で知られる人気漫画家・押見修造の初期の傑作を、「アフロ田中」の松居大悟監督が実写映画化。体毛が薄く、高校生になっても下の毛も生えないことに悩む少年役を演じる須賀が、思いを寄せる女子を思ってもだえ苦しむ姿や、体中が毛深いことに悩むヒロイン役に扮した刈谷が見せる、幼さが残ると思えば女性らしい色香を感じさせる表情など、かつて高校生だった人なら胸がうずくような甘酸っぱさを覚えるだろう。思春期の男女にとってデリケートな問題を、ユーモアを交えて描き出した松居監督の手腕も光る。
<鑑賞チャネル>
ビデオパス 見放題プラン←WOWOWではノーマークで、たまたま観て当たり!!
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