映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』(お薦め度★★★★★)
物凄いサスペンスです。
どうにもならない劣悪な環境の中で、主人公と妻が人としての尊厳を貫いて真相を解明しようとする深いドラマに圧倒されました。生き延びるために愛情さえ欺いてしまう極限の状況にありながら、最後まで人として抗う姿は胸に迫ります。
脚本が素晴らしく構成力に優れ、骨太の人間ドラマを織り込んだ秀作です。凄惨な物語でありながら、見事なラストに感動しました。
ただし、一つだけ残念なのがロシアが舞台で登場人物は全員ロシア人なのに、登場人物の台詞は流暢な英語だったことです。ハリウッド映画なので仕方がありませんが、ロシア語だったらパーフェクトな作品だったと思います。
アメリカ映画は全体的に低迷していますが、良い原作があれば素晴らしい作品に仕上げられス実力があることを証明しています。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
原題:Child 44
製作年:2015年
製作国:アメリカ
内容時間:138分<スタッフ>
監督:ダニエル=エスピノーサ
製作:リドリー=スコット、マイケル=シェイファー、グレッグ=シャピロ
脚本:リチャード=プライス
撮影:オリヴァー=ウッド
音楽:ヨン=エクストランド<キャスト>
レオ=デミドフ:トム=ハーディ
ネステロフ将軍:ゲイリー=オールドマン
ライーサ=デミドワ:ノオミ=ラパス
ワシーリー:ジョエル=キナマン
ウラジミール:パディ=コンシダイン<番組紹介/解説>
「このミステリーがすごい!」2009年版海外編の第1位に輝いたT・R・スミスの話題のベストセラー小説を、T・ハーディの主演で映画化した衝撃のサスペンスドラマ。1953年、スターリン独裁政権下のソ連で起きた謎の連続猟奇殺人事件。理想国家たるわが国に殺人など存在しないとして、早々に幕引きを図る国の方針に疑いを抱いた国家保安省のエリート捜査官が、さまざまな障害を乗り越えて真相の究明に奔走するさまをスリリングに描き、絶賛を浴びた原作小説を、「デンジャラス・ラン」のD・エスピノーサ監督が映画化。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「レヴェナント:蘇えりし者」のハーディが主役を務めるほか、G・オールドマン、N・ラパスら、共演陣も豪華多彩。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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