レイ=カーツワイル著『シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき』の予言は物凄い!!
悲観的な未来を輝ける未来に塗り替えてくれる驚愕の書です。
GNR(遺伝学・ナノテクノロジー・ロボット工学)のテクノロジー進化によって、2045年を特異点(シンギュラリティ)と予言しています。
本書は、2005年9月にアメリカで刊行されていますが、10年前に書かれものとは思えません。
これほど科学技術を超前向きに捉えて解説してくれる専門的な本は過去に存在しなかったのではないでしょうか。また、過去映画やテレビ、小説で知っているSFで語られたアイデアを超越した内容です。突き抜けています。まさか「死」を超越することや、何故いまだに地球外生物とコンタクトが取れないのかといった疑問まで言及しています。
20年前にミチオ=カク著『超空間―平行宇宙、タイムワープ、10次元の探究』(翔泳選書:1995年1月発売)に出会って、ここで書かれている超ひも理論によって、これからの少なくとも半世紀くらいは科学に期待できそうだと少しだけ楽観的に未来を感じられるようになっていました。
しかし、その後の地球規模での気象変動や、3.11の東日本大震災&福島原発事故など悲観的な将来しか見通せなくなっていました。インターネットが発達して、情報や経済がグローバル化すればするほど、資本主義によある貧富の格差が加速され、日本においては人口減、少子高齢化によって貧困に埋没していくのは避けられません。また、isisによるテロが拡大しており、不安と恐怖が渦巻く時代を迎えています。
どう考えても暗雲たる未来しか想像できません。今後急速に発展するAIも恐怖の対象でした。
ところが、本書によってプラスに書き換えられました。半信半疑ではあるものの、悲観的ではないとんでもない未来が訪れることは間違いなさそうです。未来は超明るいのかもしれません。
自動運転やAIが脚光を浴びて、これらを調べる中で新書『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』を読み、「2045年」という年号を注目することになりました。この年号を予言しているのが本書であることを知り、2015年12月31日にKindleで購入しました。読み終わるまで半年かかりました。難しくないのですが、書いてあることが想像を超えているので自分なりに理解し消化するのに時間がかかりました。
未来が暗いと感じている方は、絶対に読むべき本です。
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