映画『ターナー、光に愛を求めて』(お薦め度★)
山下達郎の楽曲に「ターナーの汽罐車」がありますが、本作の画家・ターナーだったということで観ました。
単館系文芸作品で面白くありません。
もっと風景画家としての創作に対する情熱や苦悩、そしてタイトルにある愛情について描かれていると思ったのですが、とんだお門違いでした。まさか絵を描くときにつばを吐くとは幻滅です。
自身もかなり高齢なのにファザコンで、自分の家族をかえりみない人物でした。突然もよおす性処理に家政婦を使います。その自分勝手な醜い描写は目を背けたくなりました。
本作のメインとなるのかもしれませんが、最後の恋人との生活は、成り行きで連れ添った印象でターナーの愛を感じられるものではありませんでした。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
原題:Mr. Turner
製作年:2014年
製作国:イギリス
内容時間:150分<スタッフ>
監督・脚本:マイク=リー
製作:ジョージナ=ロウ
撮影:ディック=ポープ
音楽:ゲイリー=ヤーション<キャスト>
ジョゼフ=マロード=ウィリアム=ターナー:ティモシー=スポール
ハンナ=ダンビー:ドロシー=アトキンソン
ソフィア=ブース:マリオン=ベイリー
ウィリアム=ターナー=シニア:ポール=ジェッソン
メアリー=サマヴィル:レスリー=マンヴィル<番組紹介/解説>
英国の偉大な風景画家J・M・W・ターナーの後半生を、名匠M・リー監督が映画化。主演のT・スポールが第67回カンヌ国際映画祭男優賞に輝くなど、多くの賞を得た秀作。18~19世紀のロマン主義の時代に活躍し、後の印象派に先駆けて大気や光の表現に独自の境地を切り開いた、英国を代表する偉大な風景画家ターナー。若くして天才画家としての地位と名声を確立しながらも、それに甘んじることなくどこまでも光を追い求め続けた彼の知られざる実像を、「秘密と嘘」のリー監督が、ターナーの代表的な名画の数々を劇中で巧みに再現しつつ、悠然としたタッチで描写。実力個性派のスポールが「人生は、時々晴れ」以来、久々にリー映画の主役に挑んで会心の演技を披露し、高い評価を得た。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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