映画『罪の余白』(お薦め度★★★)
惜しいサスペンス作品です。
キャスティングと演出は抜群ですが、物語が練れていません。
被害者の父が阿保過ぎます。
心理学の先生なのに、一人の女子高生に正攻法でしか対峙出来ない無能さにあきれました。
すくなくともなりすましで自宅に来たことが分かった段階で、臨戦態勢に入るべきなのに飲んだくれているキャラクターに呆れました。もっと内野聖陽演じる父親が知恵を絞っていればもっと重厚なドラマに仕上がったと思います。
それにしても、ダークヒロインとしての吉本実憂は見事でした。彼女はオスカープロモーションのアイドルユニット「X21」の出世頭ですが、これほどの演技力を身に付けているとは驚きです。美少女で演技派となると鬼に金棒でしょう。今後の活躍に期待したいと思います。
吉本実憂の動画です。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
製作年:2015年
製作国:日本
内容時間:122分<スタッフ>
監督・脚本:大塚祐吉
撮影:アイヴァン=コヴァック
音楽:鈴木ヤスヨシ<キャスト>
安藤聡:内野聖陽
木場咲:吉本実憂
小沢早苗:谷村美月
笹川七緒:葵わかな
新海真帆:宇野愛海
宮崎知良:利重剛
高山満:加藤雅也<番組紹介/解説>
ひとり娘を死へと追いやった同級生の少女に罪を認めさせようと迫る父親と、彼を翻弄しながら逃れようとする少女との攻防を描く。芦沢央の同名小説を映画化したサスペンス。気鋭の推理作家・芦沢央による第3回野性時代フロンティア文学賞に輝いたデビュー長編を映画化。男手一つで育てたまな娘が高校の校舎から転落死し、悲嘆に暮れる父親が、やがて遺品の日記から同級生の少女による圧力があったことを知る。娘を死に追い詰めた同級生に罪を認めさせようとする父親役を、TVドラマ「JIN -仁-」などの内野聖陽が熱演。一方の邪悪な少女役を大河ドラマ「軍師官兵衛」など女優としても活躍するアイドル吉本実憂がこちらも好演する。年齢差を超えた2人の息詰まる駆け引きが見ものだ。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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