映画『バクマン。』(お薦め度★★)
全くのミスキャスです。
アニメ版で刷り込まれてしまったキャラクターからすると、佐藤健と神木隆之介は逆にしなければなりません。とても高校生に見えない佐藤健をメインにしたのは失敗でした。せめて神木隆之介であれば高校生という設定でもギリギリ成立したでしょう。
ヒロインの小松菜奈もイメージが合いません。彼女のような圧倒的な存在感は必要ありませんでした。楚々として線の細い美少女が合っていたと思います。編集の山田孝之も演技力があるだけにかなり違和感が出てしまいました。
どうしてこうもキャスティングに失敗したのでしょうか。さらには、物語もダイジェスト版的なものになっていて、濃密な中身はありません。メリハリを出すために、ラストに身体を壊す覚悟で漫画制作をする展開は若い人向けに邪道です。
ちなみに、アニメ視聴は尻切れトンボに終わっていて、当ブログでレビューしませんでした。漫画制作というチャレンジングなテーマを扱ったものの、中身は地味な物語で盛り上がりはほとんどありませんでした。映画化されても同じでした。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
製作年:2015年
製作国:日本
内容時間:120分<スタッフ>
監督・脚本:大根仁
撮影:宮本亘
音楽:サカナクション「新宝島」<キャスト>
真城最高:佐藤健
高木秋人:神木隆之介
新妻エイジ:染谷将太
亜豆美保:小松菜奈
川口たろう:宮藤官九郎
服部哲:山田孝之
佐々木編集長:リリー・フランキー<番組紹介/解説>
高校生漫画家と相棒のコンビが、漫画界の頂点、週刊少年ジャンプの連載を目指す。佐藤健、神木隆之介ら豪華キャストが共演、人気漫画を実写映画化した熱血青春映画。現代版「まんが道」と呼ばれ、絶大な人気を博した原作・大場つぐみ、漫画・小畑健という「DEATH NOTE」コンビのコミックを映画化。週刊少年ジャンプの3大テーマ、“友情・努力・勝利”をキーワードに、漫画界の頂点を目指す2人の青春を描く。2人が漫画を描いていく過程をCG映像で表現する場面は、サカナクションによる音楽のポップな世界観と相まって、映画ならではの魅力が全編にあふれ出す。漫画愛が詰まったエンドロールまで目が離せない。佐藤と神木も予想を上回る絶妙な熱演を見せた。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
| 固定リンク
コメント