映画『グッドナイト・マミー』(お薦め度★★★★)
戦慄のサスペンス・ホラーです。
ホラーなのにホラーらしくさはありません。その大胆さに驚かされました。観ている側がホラーでないなら何だろうと疑心暗鬼に陥ります。途中からもしかしてSF作品なのかとも錯覚してしまうテイストでした。
現実がおぞましく、虚構がリアルという逆転の視点に視聴者は居心地の悪さを突き付けられます。映画人生の中でもこれほどショッキングに感じられる作品は稀有です。
本当に欧州映画にはまだまだ隠れた才能が眠っているようです。ホラー作品のファンの方は必見です。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
原題:Ich seh ich seh
製作年:2014年
製作国:オーストリア
内容時間:100分<スタッフ>
監督・脚本:ヴェロニカ=フランツ、ゼヴリン=フィアラ
製作:ウルリヒ=ザイドル
撮影:マルティン=ゲシュラハト
音楽:オルガ=ノイヴィルト<キャスト>
ママ:ズザンネ=ヴースト
エリアス:エリアス=シュヴァルツ
ルーカス:ルーカス=シュヴァルツ
司祭:ハンス=エッシャー
赤十字職員:エルフリーデ=シャッツ<番組紹介/解説>
整形手術を受け顔中に包帯を巻いて戻ってきた母。双子の兄弟は、以前と違う母の振る舞いに別人ではないかと疑いを抱く。シッチェス映画祭で入賞を果たした秀作ホラー。世界最大級のファンタスティック映画の祭典シッチェス映画祭において、2014年の「銀のヨーロピアンファンタジーフィルム」部門グランプリに輝いた注目のサイコロジカルホラー。家に戻って以来顔を包帯で隠し続ける上、日ごとにヒステリックな言動を強める母親に、別人と入れ替わったのではと疑いを抱く双子の息子たち。彼女が本物か確かめようとする2人の行動はやがてエスカレートして……。息子たちと母親、異常なのはどちらなのか? 劇中に配置された多くの違和感が明かされるクライマックスが見ものだ。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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