映画『ローマの教室で 我らの佳き日々』(お薦め度★★)
特に何も得ることが無い作品です。
イタリアの高校で“金八先生”が登場する熱い群像劇かと期待したのですが、まるでその気配はありません。主要な登場人物は少し風変わりな人間ばかりです。個性的といえば聞こえが良いのですが、要するにコミュニケーションが取りにくい人間たちのエピソードで淡々としています。
日本よりさらに個人主義が進んでいて、学生たちの様子は高校生活というよりも大学生活のような乾いた感覚でした。イタリア映画特有の人情味溢れる人懐っこさは皆無です。
人間関係が薄く、作品が描く学校生活に興味が持てません。教師にとっても生徒にとっても普遍性のある内容ではなく、何を描きたかったか理解できません。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
原題:Il rosso e il blu
製作年:2012年
製作国:イタリア
内容時間:102分<スタッフ>
監督:ジュゼッペ=ピッチョーニ
製作:ドナテッラ=ボッティ
脚本:ジュゼッペ=ピッチョーニ、フランチェスカ=マニエーリ
撮影:ロベルト=チマッティ
音楽:カラテロ、ラチェフ<キャスト>
ジュリアーナ:マルゲリータ=ブイ
ジョヴァンニ:リッカルド=スカマルチョ
フィオリート:ロベルト=ヘルリッカ
エレナ=トガーニ:ルチア=マシーノ
アンジェラ:シルヴィア=ダミーコ<番組紹介/解説>
ローマの公立高校を舞台に、それぞれタイプの異なる3人の教師が生徒たちと織り成すさまざまな人生模様を、イタリア映画界きっての実力派キャストの競演で綴る学園ドラマ。「ぼくの瞳の光」のG・ピッチョーニ監督が、ローマの高校で国語教師として30年以上教鞭をとる作家・詩人M・ロドリのエッセイ集をもとに、本作を映画化。教育熱心な若き国語教師に「あしたのパスタはアルデンテ」のR・スカマルチョ。彼とは対照的に、教育への情熱を失った皮肉屋の老美術史教師に「夜よ、こんにちは」のR・ヘルリッカ。そしてクールな女性校長に「はじまりは5つ星ホテルから」のM・ブイと、現代イタリア映画界きっての実力派キャストが顔をそろえ、絶妙のアンサンブルを織り成すのが見もの。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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