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2016.11.15

映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』(お薦め度★★★★)

悪くはないのですが、「脚本の3つのルール」の一つとなる“結論には驚きがなければいけない”がありませんでした。

裁判の中盤から結末がある程度予想出来てしまいます。もう少し深みなり、ヒネリがあればインパクトの強い作品になっていたでしょう。残念ながら前篇の追い詰められる感覚はかなり後退しています。

それにしてもキャスティングが抜群でした。中堅から若手まで文句無しです。中でも女優では事件の中心人物となる石井杏奈は抜群でした。感情の起伏や強弱の振り幅の大きい難しい役をその圧巻の演技力で存在感を示しました。男優では被告となる不良の清水尋也が流石でした。ドラマ「高校入試」で演じた静的な存在感とは真逆の憎々しい動の存在感も見応えがありました。

久々の邦画による長尺ミステリーの傑作と感じます。

以下、WOWOWオンラインから転載。

<作品データ>
製作年:2015年
製作国:日本
内容時間:147分

<スタッフ>
監督:成島出
脚本:真辺克彦
撮影:藤澤順一
音楽:安川午朗
主題歌:U2「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」

<キャスト>
藤野涼子:藤野涼子
神原和彦:板垣瑞生
三宅樹理:石井杏奈
大出俊次:清水尋也
藤野剛:佐々木蔵之介
藤野邦子:夏川結衣
三宅未来:永作博美
森内恵美子:黒木華
津崎校長:小日向文世
中原涼子:尾野真千子
柏木卓也:望月歩

<番組紹介/解説>
宮部みゆきのヒット小説「ソロモンの偽証」を映画化した2部作の後篇。ある男子中学生の死の真相を問う“学校内裁判”では知られざる事実が次々と明らかになっていき……?

東京・下町の中学校で、ある男子生徒が自殺したと思われた件は、そんな彼の死の真相を問う“学校内裁判”に発展し……。現代の日本で大きな社会問題になっている“いじめ”“家庭内暴力”などを背景としつつ、事態の発端を描いた前篇に続き、少年少女が“学校内裁判”を通じて事態の真相に迫っていく様子を追ったのがこの後篇。助監督出身で、「八日目の蝉」など多彩な作品を手掛けてきた成島出監督にとっても会心の2部作になったに違いない。本作でデビューした主演の藤野涼子は、本作での役名を芸名にした。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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