映画『マン・オン・ワイヤー』(お薦め度★★★)
かなり興味深いドキュメンタリー映画です。
フランスの綱渡り曲芸師本人と協力者たちの34年後のインタビューで明かされる奇想天外な挑戦の経過が生々しく伝わってきます。大イベントから時間が経ったことにより、その成功と挫折のコントラストが鮮明に描かれました。
挑戦者たちがその後に味わうことになる関係性が各々で大きく違うという、ある意味残酷な結果に心が動かされました。
2001年の9.11で消えてしまった世界貿易センタービルが登場する本作は、非常に感慨深いものがあります。
以下、WOWOWオンラインから転載。
<作品データ>
原題:Man on Wire
製作年:2008年
製作国:イギリス・アメリカ
内容時間:95分受賞歴
第81回 (2008年) アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞<スタッフ>
監督:ジェームズ=マーシュ
製作:サイモン=チン
撮影:イゴール=マルティノヴィッチ
音楽:マイケル=ナイマン<出演>
フィリップ=プティ
ジャン=フランソワ=ヘッケル
ジャン=ルイ=ブロンデュー
アニー=アリックス
ジム=ムーア
マーク=ルイス<番組紹介/解説>
NYのワールド・トレード・センターのツインタワーの間で綱渡りに挑んだ曲芸師がいた……。第81回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞受賞。「ザ・ウォーク」の原点!後に9・11同時多発テロで倒壊する、ワールド・トレード・センターの2つの屋上の間で1974年、大胆にも綱渡りしようとした曲芸師P・プティと仲間たちのチャレンジを追ったドキュメンタリー。2015年に作られた伝記映画「ザ・ウォーク」の題材にもなった。残された記録映像や写真、関係者たちへのインタビューを駆使し、空前絶後の挑戦の全容を追う。再現映像も使うという、ドキュメンタリーの手法としては賛否両論を呼ぶ個所もあるが、結果としてドキュメンタリーが持つ可能性を高めることに成功した秀作。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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