映画『ゴーストバスターズ(2016)』(お薦め度★★★★)
主役が男性たちだったのを女性たちで設定変更しています。女性版のコメディは心許無い予想を翻し、快心の出来でした。
特に受付嬢を受付イケメンにしたところはお見事でした。お頭が弱くて美形というキャラクターを女性から男性に変えるだけで、同じ役立たずであっても、男性であるだけで期待してしまう観客目線が非常に新鮮に映りました。従来から映画やドラマに用いられる男性と女性の存在観を裏切られる感覚は斬新でした。
美形だけで入れ込む姿勢は、主人公が男性だと許せて、女性だと違和感を感じることに自身のジェンダーに関する価値観の問題を考えさせられました。
30数年前のオリジナル作品をトレースしながら、新しい考え方をスマートに提供するハリウッド映画の革新性に脱帽です。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Ghostbusters
制作年:2016
制作国:アメリカ
内容時間:117分<スタッフ>
監督:ポール=フェイグ
製作総指揮:ポール=フェイグ、ダン・エイクロイドほか
製作:アイヴァン=ライトマン、エイミー=パスカル
脚本:ポール=フェイグ、ケイティ=ディポルド
撮影:ロバート=イェーマン
音楽:セオドア=シャピロ<キャスト>
アビー=イェーツ:メリッサ・マッカーシー
エリン=ギルバート:クリステン=ウィグ
ジリアン=ホルツマン:ケイト=マッキノン
パティ=トラン:レスリー=ジョーンズ
ケヴィン:クリス=ヘムズワース
ハロルド=フィルモア:チャールズ=ダンス<番組紹介/解説>
1984年の大ヒット作「ゴーストバスターズ」を32年後の2016年、原典の主要登場人物陣がいずれも男性だったのを、あえて女性たちに置き換えた、会心のリブート版。ニューヨーク。コロンビア大の素粒子物理学者エリンはかつて超常現象に関する著作を発表していたことを問題視されたのを機に、ある超常現象研究所で働く高校時代の友人アビーを訪ねる。そんなアビーは幽霊(ゴースト)を見つけるのに夢中だったが、エリンは彼女のオフィスで働くことに。ゴーストなんていないと主張する保守的な人々に反抗心を覚えたエリン、アビーらは、幽霊駆除チーム“ゴーストバスターズ”を起業するが……。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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