映画『クリーピー 偽りの隣人』(お薦め度★★★)
黒沢清監督作品としてはイマイチです。
中盤から脚本に粗さが目立ちました。隣の娘の告発をスルーするのはあり得ません。特に警察の無能さは最初から最後までリアリティを欠き興ざめしました。刑事でなくても違和感があれば、単独行動をするはずがありません。
さらには、クライマックスからの展開が理解に苦しみます。エンディングに関しては投げやりな印象を持ちました。
しかしながら、脚本が低調でも緊張感を維持させる演出には感心しました。隣人の娘役は映画『ソロモンの偽証』の主演女優だったのですね。なかなかの演技でした。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:2016
制作国:日本
内容時間:131分<スタッフ>
監督:黒沢清
脚本:黒沢清、池田千尋
撮影:芦澤明子
音楽:羽深由理<キャスト>
高倉幸一:西島秀俊
西野:香川照之
高倉康子:竹内結子
野上:東出昌大
本多早紀:川口春奈
西野澪:藤野涼子<番組紹介/解説>
近年は海外でも幅広く活躍する現代日本映画界の異才・黒沢清監督が、西島秀俊、香川照之、竹内結子ら、豪華多彩なキャストを迎えて生み出した、戦慄のサスペンススリラー。ある事件の苦い失敗をきっかけに刑事の職を退き、いまでは大学で犯罪心理学の講義を受け持つ高倉。6年前に起きた謎の一家失踪事件に興味を抱く彼は、かつての同僚だった若い刑事の野上とともに、今なお未解決のその事件の再調査を始める。その一方で、愛妻の康子とともに新居に引っ越した高倉は、隣家に住む西野とその家族と知り合うが、西野は、愛想がいいかと思うと突然がらりと態度を豹変させるなんとも不気味な変人だった…。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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