映画『疑惑のチャンピオン』(お薦め度★★★)
真っ黒けの確信犯でした。
すでに映画『ランス・アームストロング ツール・ド・フランス7冠の真実』で彼自身が不正を告白するシーンを観ていましたが、これほどの悪党とは思ってもいませんでした。本作も合わせて観なければ、ランス=アームストロングの「悪」を理解できません。
まさに、ドーピングによる自転車レースのための改造人間でした。目的は勝つため、金を儲けるためです。ツール・ド・フランスで勝つためには、監督、メンバー、スタッフが一丸となってドーピングにどっぷり使っている様子が描かれています。魔がさして薬に手を染めたの類ではないのです。チームメイトに積極的にドーピングさせる加害者でもありました。
癌から生還して偉業を達成し、癌患者の支援に尽力する聖人として人道的活動によって、自分を正当化し疑惑を押し切るという反倫理的なずるさが明らかにされます。
ビッグビジネスのためにUCI(国際自転車競技連合)もグルになって、こんな奴に7連覇をさせていたとは、噴飯物です。
俺はランス=アームストロングを許さない。そして、永久にツール・ド・フランスと決別します。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:The Program
制作年:2015
制作国:イギリス
内容時間(字幕版):104分<スタッフ>
監督:スティーヴン=フリアーズ
製作:ティム=ビーヴァン、エリック=フェルナーほか
原案:デイヴィッド=ウォルシュ
脚本:ジョン=ホッジ
撮影:ダニー=コーエン
音楽:アレックス=ヘッフェス<キャスト>
ランス=アームストロング:ベン=フォスター
デイヴィッド=ウォルシュ:クリス=オダウド
ミケーレ=フェラーリ医師:ギヨーム=カネ
フロイド=ランディス:ジェシー=プレモンス
ヨハン=ブリュイネール:ドゥニ=メノーシェ<番組紹介/解説>
がんを克服し、ツール・ド・フランス7連覇を成し遂げた英雄から一転、ドーピング疑惑によってすべてを失ったランス・アームストロングの栄光と転落を描く実録ドラマ。自転車レースの世界で頭角を現わした矢先、重度のがんに侵された若き米国人選手ランス・アームストロング。医師から生存確率50%を宣告された彼は、不屈の闘志で大手術と過酷な抗がん剤治療を乗り越え、奇跡的に生還する。現役復帰を諦めない彼は、スポーツ医学の権威である一方、多くの選手にドーピングを指導したという悪名高いフェラーリ医師を訪ね、やがて華々しいツール・ド・フランス連覇の記録を重ねていくが……。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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