映画『RANMARU神の舌を持つ男』(お薦め度★★★)
TVドラマで視聴率が取れず人気がなかったにも関わらず、ドラマ放送中に劇場版の製作が発表され興行面で心配された作品でした。特に主人公が舐めるシーンが女性には不評だったようです。俺としては主人公の演技力に難があること以外で不快に感じることなく楽しめたドラマでしたので、映画館での鑑賞は無いもののWOWOWで放送されたら観ようと考えていました。
ドラマ撮影中に映画も合わせて制作されているので、TVドラマのテイストがそのまま踏襲されています。しかも映画用にそれなりの大掛かりな仕掛けも用意してあって楽しめました。視聴率が低かったので自虐的に観ていない人のために冒頭にTVドラマのダイジェストが用意されて笑えます。
向井理、木村文乃、佐藤二朗の主要メンバーのキャラが十分に生かされてTVドラマの延長線でギャグが安心して楽しめました。
映画になっても相変わらず安っぽい推理でそれなりの着地が用意されています。そしてラストの予想外の展開に監督のこだわりを感じました。意外性があり続編を期待したいところですが、映画がヒットしたとは聞こえてこないので本作で完結でしょう。
向井理に演技力があればシリーズ化が可能だったようにも思えますので、堤幸彦監督ファンとしては残念です。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:2016
制作国:日本
内容時間:105分<スタッフ>
監督・原案:堤幸彦
脚本:櫻井武晴
撮影:小林純一
音楽:荻野清子<キャスト>
朝永蘭丸:向井理
甕棺墓光:木村文乃
宮沢寛治:佐藤二朗
龍之介:市原隼人
花乃:財前直見
りん先生:木村多江<番組紹介/解説>
向井理が主演したTVドラマ「神の舌を持つ男」の劇場版。向井演じる“絶対舌感”を持つ主人公・蘭丸が、温泉場で起きた殺人事件の謎を金田一耕助ばりに解き明かしていく。“絶対舌感”という特殊能力を持つ蘭丸は、唯一、口内細菌を気にせずにキスできた相手に失恋し、傷心の旅に出る。だが途中で行き倒れ、気が付くと怪しげな鬼灯(ほおずき)村にいた。人工呼吸されたとき口内の細菌になぜか不快感がなかった女性医師りんに興味を抱いた蘭丸は、自分が伝説の三助として語り継がれる“大津のへースケ”の孫であることを生かし、村の温泉で働き始める。そこに彼を追ってきた仲間、光と宮沢が合流する。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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