ドラマ「アンナチュラル」[全10話](お薦め度★★★★★)
見事な作品です。
完璧な脚本と抜群のキャスティングで、時代にシンクロした稀有な法医学ミステリーです。
そして、ドラマを彩った主題歌「Lemon」にシビレました。物語で扱われた死に対するレクイエムとして機能しました。絶妙のタイミングでこの曲が流れるたびに涙しました。
一話完結のスタイルを取りながら、中堂 系が8年追い続ける殺人事件の解明をメインに据えて、珠玉のサスペンスが展開します。しかも、ユーモアを存分に用意しながら明るく軽快に進行しました。
最終回で非常に感心させられたのは、正々堂々とした真っ向勝負が描かれたことです。主人公の三澄ミコトが法医学者としての倫理と正義を貫き、自らも周りの人々も救済するラストは秀逸です。復讐を用いない正攻法による事件解決は法治国家の一員としての幸福を感じることが出来ました。
以下、公式サイトから引用。
<オンエア情報>
TBS、2018年1月12日〜3月16日毎週金曜22時放送。金曜ドラマ枠。<スタッフ>
脚本:野木亜紀子(『逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』『空飛ぶ広報室』ほか)
主題歌:米津玄師「Lemon」(ソニー・ミュージックレコーズ)
音楽:得田真裕
法医学監修:上村公一、鵜沼香奈(東京医科歯科大学)
プロデューサー:新井順子、植田博樹(TBSテレビ)
演出:塚原あゆ子、竹村謙太郎、村尾嘉昭
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS<キャスト>
三澄ミコト:石原さとみ
中堂 系:井浦新
久部六郎:窪田正孝
東海林夕子:市川実日子
末次康介:池田鉄洋
木林南雲:竜星涼
三澄秋彦:小笠原海(超特急)
坂本 誠:飯尾和樹(ずん)
宍戸理一:北村有起哉
毛利忠治:大倉孝二
向島進:吉田ウーロン太
糀谷夕希子:橋本真実
三澄夏代:薬師丸ひろ子
神倉保夫:松重豊<イントロダクション>
「 不自然な死は許さない! 」
亡くなった人だけでなく、今を生きる人々を救い、
未来への希望を見出すために…
彼らは死因を究明し、
未来の誰かを救命する!!TBSでは、来年1月期の金曜ドラマ枠で石原さとみ主演の『アンナチュラル』を放送することが決定した。石原がTBS連続ドラマの主演を務めるのは本作が初!昨年大ブームを巻き起こしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の脚本家・野木亜紀子とタッグを組み、オリジナル脚本でTBS連ドラ初主演作に挑む。
制作は、湊かなえ作品『リバース』『Nのために』『夜行観覧車』(いずれもTBS)のドラマ化を手がけた新井順子プロデューサー、同じく湊作品のドラマで演出を担当した塚原あゆ子など、今ノリに乗っている女性スタッフたちを中心に一話完結の法医学ミステリーをお届けする。
これまで様々な役を演じ、幅広い層から支持を得ている女優・石原さとみが今回演じるのは、日本に170名ほどしか登録がない“法医解剖医”の三澄ミコト。ドラマの舞台となるのは、日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」。そこに運び込まれるのは、“不自然な死”(アンナチュラル・デス)」の怪しい死体ばかり。ミコトはクセの強いメンバーたちと共に、連日UDIラボに運び込まれる死体に向かいメスを握る。
そのUDIラボで共に働く面々には豪華な顔ぶれが集結。UDIラボの法医解剖医・中堂 系役に、俳優のみならずアートの分野でも活躍するなど柔と剛を併せ持つ井浦 新。記録員・久部六郎役に、話題作に数多く出演し幅広い役柄をこなす窪田正孝。臨床検査技師・東海林夕子役に、独特の存在感で映画やテレビで活躍し、柔軟な芝居が魅力の市川実日子。そしてUDIラボの所長・神倉保夫役には、日本を代表するバイプレイヤーのひとりである松重 豊が決定。この5人が様々な死因を究明し、未来の誰かを救命する物語だ。
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