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2018.03.20

ドラマ「贖罪」をインターナショナル版で再鑑賞した

6年ぶりに衝撃作のTV連続ドラマ「贖罪」を再編集したインターナショナル版で再鑑賞しました。

1本にまとめたことで、小泉今日子が演じた麻子がよりクローズアップされます。連続ドラマを観たときには、彼女は全くの被害者で同級生4人に対して贖罪の要求は認められると思っていましたが、このインターナショナル版によってそうではなかったことが明らかになります。悲劇の始まりは彼女の罪によるものだからです。

巡り巡って起きた事件となると、一体麻子は贖罪をしたことになるのでしょうか。ラストシーンは、麻子自身が贖罪すべきなのにそれは既に叶わず、ただ無力感におそわれた姿だったのではと考えます。このインターナショナル版のほうがより強くおぞましさを感じました。

以下、WOWOWオンラインから引用。
 
<作品データ>
制作年:2012
制作国:日本
内容時間:271分

<スタッフ>
監督・脚本:黒沢清
撮影:芦澤明子
音楽:林祐介

<キャスト>
麻子:小泉今日子
紗英:蒼井優
真紀:小池栄子
晶子:安藤サクラ
由佳:池脇千鶴
孝博:森山未來
幸司:加瀬亮

<イントロダクション>
「告白」の湊かなえの原作を、世界が注目する才能・黒沢清監督が映像化。全5話からなる連続ドラマW「贖罪」を海外での上映向けに1本の長編に再編集。主演は小泉今日子。

映画「告白」の原作者・湊の同名小説を「CURE キュア」などで世界的に知られる黒沢監督は、まず連続ドラマW用に映像化。それを再編集し、第69回ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門などで上映され、好評を博したのがこの“インターナショナル版”。殺された少女の母親を含む5人のヒロインがたどる数奇な運命のゆくえとは……。連続ドラマW版の各話の冒頭にあった回想場面を削ぎつつ、5人のヒロインがたどる運命をよりシャープに浮かび上がらせた、映画ファンならずとも必見の一本だ。

<放送内容>
「告白」の湊かなえの原作を、世界が注目する才能・黒沢清監督が映像化。全5話からなる連続ドラマW「贖罪」を海外での上映向けに1本の長編に再編集。主演は小泉今日子。

ある地方の町の小学校で、ひとりの女子生徒が何者かに殺される。生徒の母親・麻子は、紗英、真紀、晶子、由佳という娘の同級生4人に、犯人を見つけることでしか彼女たちの罪は贖(あがな)えないと冷徹に言い放つ。十数年後の現在、紗英たち4人はそれぞれが送る生活の中で問題を抱え、それらは彼女たちの運命を大きく変えかねないが、麻子自身もまた、娘を殺した犯人と直接対決するという数奇な運命の真っただ中に置かれていく。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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