映画『クーリンチェ少年殺人事件』(お薦め度★★★)
4時間という長尺ながら飽きること無く鑑賞できました。
戦争による日本の台湾への介入で、主人公家族は日本家屋に暮らしていることや描かれる風景がまるで日本の昭和時代を感じさせる内容です。
主人公が何故事件を犯してしまうかを、時代背景を織り込んで繊細に描き出しています。
一つだけ気になったのは、ラストになって主人公の少年が別々の女性2人から同じような言われようをするシーンです。実話に基づいている割にラストに向けての展開に必要以上の効果を狙った印象が拭えません。
「アジア映画ベスト100」で第7位ということもあり、映画ファンならば観ておくべき作品のようです。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Gu ling jie shao nian sha ren shi jian
制作年:1991
制作国:台湾
内容時間:237分<スタッフ>
監督:エドワード=ヤン
製作:ユー=ウェイエン
脚本:エドワード=ヤン、ヤン=ホイヤー、ヤン=シュンチンほか
撮影:チャン=ホイゴン<キャスト>
シャオスー:チャン=チェン
シャオミン:リサ=ヤン
シャオスーの父:チャン=クオチュー
シャオスーの母:エイレン=チン
ワンマオ:ワン=チーザン
ハニー:リン=ホンミン<イントロダクション>
ひとりの少年が衝撃的な殺人事件を起こすに至るさまを、今は亡き台湾の天才映画作家E・ヤンが破格のスケールで鮮烈に描き、世界中を驚嘆させた現代映画の金字塔的傑作。今は亡き台湾の天才映画作家ヤンが、1960年代初頭の台北で実際に起きた14歳の少年による殺人事件を、当時の台湾社会の時代や政治状況も踏まえつつ、壮大なスケールの群像劇として映画化。光と闇が強烈なコントラストを成す先鋭的でスタイリッシュな視覚表現や、思春期の少年少女たちが織り成す鮮烈なドラマは、一躍世界中の観客に衝撃を与え、第28回台湾金馬奨の作品賞、脚本賞をはじめ、国内外で数々の賞を受賞。2015年の釜山国際映画祭で発表された「アジア映画ベスト100」では第7位に選出された。
<放送内容>
ひとりの少年が衝撃的な殺人事件を起こすに至るさまを、今は亡き台湾の天才映画作家E・ヤンが破格のスケールで鮮烈に描き、世界中を驚嘆させた現代映画の金字塔的傑作。
1960年代初頭の台北。14歳の少年シャオスーの通う夜間中学では、不良少年たちが複数の組織に分かれて対立し合い、シャオスーは“小公園”と呼ばれる組織に属する一方、悪友たちとバンドを組んで音楽活動にも励んでいた。“小公園”の本来のボス、ハニーがある事件を起こして逃走・潜伏している間に、組織内での跡目争いや敵対組織との抗争も激化する中、シャオスーはハニーの恋人のシャオミンに次第に恋心を抱くようになる。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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