映画『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』(お薦め度★★★)
悪くないのですが、良くもありません。
警察組織と刑事のせめぎあいが、あまりに感情に流され過ぎます。
単に本作からはスペイン警察は信用がおけないということだけでした。最初から低能な上司が強姦を隠蔽して指揮します。
それに対して、現場の刑事が個人的な努力で解決しようとします。科学的な分析は弱く、プロファイリング頼みで犯人に辿り着こうとします。しかも二人の刑事はそれぞれに事件並の問題を抱えています。
一旦肩透かしのようなラストは情緒的な側面が強調されてしまっています。結局は正義は個人が優先するということなのでしょうか。制作側の思惑通りに共感してしまいそうになる自分ではありますが...
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Que Dios nos perdone
制作年:2016
制作国:スペイン
内容時間:126分
<スタッフ>
監督:ロドリゴ=ソロゴイェン
製作:メルセデス=ガメロ、ミケル=レハルサ、ヘラルド=エレーロ
脚本:ロドリゴ=ソロゴイェン、イサベル=ペーニャ
撮影:アレックス=デ=パブロ
音楽:オリヴィエ=アルソン
<キャスト>
ベラルデ:アントニオ=デ=ラ=トレ
アルファロ:ロベルト=アラモ
アロンソ:ルイス=サエラ
ベルメホ:ラウール=プリエト
ロザリオ:マリア=バレステロス
<イントロダクション>
年老いた女性が性的暴行されて殺されるという痛ましい事件が連続発生。刑事たちは異常な犯人を捕まえることができるのか……。高い評価を受けたスペインの犯罪ミステリー。
スペイン映画界の権威、第31回ゴヤ賞で6部門にノミネートされ、荒っぽいアルファロ刑事役を演じたR・アラモが主演男優賞に輝いた話題作。老女ばかりが犠牲者になる連続性的暴行殺人事件が発生。警察の刑事コンビ、ベラルデとアルファロはヒントがゼロに近い状況で犯人を捕まえられるのか……。物語の主軸となる連続殺人事件の捜査が濃密に描かれると同時に、2つの刑事コンビがもめたり、ベラルデとアルファロが私生活で問題を抱えるなど、サスペンスと人間ドラマのコンビネーションも見応えたっぷりな佳作だ。
<放送内容>
年老いた女性が性的暴行されて殺されるという痛ましい事件が連続発生。刑事たちは異常な犯人を捕まえることができるのか……。高い評価を受けたスペインの犯罪ミステリー。
ローマ法王来訪が間近に迫った2011年のマドリード。老いた女性2人が性的暴行を受けた上に殺されるという、残忍な事件が立て続けに発生。対照的な刑事コンビ、吃音に悩むが論理的なベラルデと荒っぽいアルファロは捜査に取り組むが、第3の事件も起きる。やがて捜査陣は上司から、ローマ法王来訪に影響しないよう、これらの事件をただの殺人事件に装えと命じられて憤るが、それでもベラルデとアルファロは犯人を追い続け……。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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