映画『神様メール』(お薦め度★★★★)
シュールなファンタジーコメディですが、魅力があります。
ベルギーの首都ブリュッセルのアパートに暮らす、イエス・キリストが兄となる4人家族で、神である父親が俗物で家族と不仲という設定が緩過ぎです。しかもパソコンが壊れると、人類に影響を及ぼせないというショボサも笑えます。
天使である娘と父のイザコザが全人類に被害を及ぼすドタバタが何とも言えません。
哲学的で愛に満ちたユニークな物語です。ジャコ=ヴァン=ドルマル監督はただ者ではありません。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Le tout nouveau testament(新・新約聖書)
制作年:2015
制作国:ベルギー・フランス・ルクセンブルク
内容時間:115分<スタッフ>
監督・製作総指揮:ジャコ=ヴァン=ドルマル
製作:オリヴィエ=ローサン、ダニエル=マルケ
脚本:ジャコ=ヴァン=ドルマル、トマ=グンジグ
撮影:クリストフ=ボーカルヌ
音楽:アン=ピエールレ<キャスト>
エアの父親(神様):ブノワ=ポールヴールド
マルティーヌ:カトリーヌ=ドヌーヴ
フランソワ:フランソワ=ダミアン
エアの母親(女神):ヨランド=モロー
エア:ピリ=グロイン
エアの兄JC(イエス=キリスト):ダヴィッド=ミュルジア<イントロダクション>
もしもたくさんの人が、神様からのメールで自分の余命を知ったら……。「トト・ザ・ヒーロー」などで知られるベルギーの鬼才J・V・ドルマル監督のファンタジーコメディ。「トト・ザ・ヒーロー」から2015年の本作までの24年間に「トト~」や本作を含めても5本の長編しか放っていない、マイペースの映画作家ドルマル監督。自身が生みだした自由奔放なアイデアを唯一無比という独特の映像センスで映画にする名手だが、本作は神様がいい加減なため、神様のPCから配信されたメールで世界中の人々が自身の余命を知ってしまう設定が実にオフビート。しかし、絶望的な状況に置かれても登場人物たちが希望を失わない、前向きな展開もドルマル監督らしく、爽快な感動を誘う人生賛歌だ。
<放送内容>
ブリュッセル。神様が父親の少女エアは生まれてから今までの10年間、両親と住むアパートから出たことがなく、自分が創造した人間たちの運命を気まぐれで操るいい加減な父親に不満を抱く。ついにエアは父親の仕事部屋に忍び込み、父親のPCをいじって世界中の人々に彼らの余命を知らせるメールを送り、直後、以前から行きたかったアパートの外の世界に飛び出すが、自分の余命を知って人生ががらりと変わった6人とそこで出会う。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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