ドラマ「ココア」(お薦め度★★★★)
3つのエピソードはそれぞれかなり込み入っているのに、タイトル通りのほっこり感は好感が持てます。
今を生きるJK(女子高生)の心情を各々ストレートに告白させる構成力は見事です。それぞれのエンディングもありきたりでなく、新しさを感じました。
脚本家として新人なのに大したものだと感心したのですが、観終わってからオフィシャルサイトを確認したところ、史上最年少受賞の14歳中学2年生の作品とのことで二度びっくりです。感性もテクニックも並外れています。
脚本ではなく演出で残念だったのは、初見となる3人のJKの容姿が似ていて、灯役の南 沙良と香役の出口 夏希が同一人物と勘違いしたことでした。せめてどちらかの髪型を違えるとかしてくれないとオジサンには区別できません(泣)。
本作もTVerで1月12日まで視聴できます。
以下、オフィシャルサイトから引用。
<オンエア情報>
フジテレビ、2019年1月4日23:30~24:40放送。第30回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞。<スタッフ>
脚本:鈴木すみれ
プロデュース:荒井俊雄(『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』)
演出:阿部博行<キャスト>
南 沙良
出口 夏希
永瀬 莉子
渡辺 大知
浦上 晟周
宇野 実彩子(AAA)
柳原 可奈子
椙杜 翔馬
水沢 林太郎
藤野 詩音
山城 琉飛
神尾 佑
紺野 まひる
斎藤 工<イントロダクション>
渋谷で出会った高校生の灯(16)と、親の仕送りで生計を立てている売れないギタリストの雄介(31)。灯は名前を明かさず、雄介に自分の“友達”の話として、複雑な家庭環境に苦しみ、そして学校ではいじめを受け自殺未遂をしたという「灯」という少女の話をはじめて…。一見、温かい家族の鈴森家の長女・香(16)。しかし、父・賢(43)は不倫、そして母・優子(39)も、そのさみしさを埋めるように不倫をしています。両親の裏切りに気づきながらも平穏な家族の一員を演じていた香ですが、ある日我慢の限界に達し、「誕生日に欲しいものは両親の離婚」と、家族に自分の気持ちをぶつけると…。
化石が好きな高校生・志穂(16)は、教室でいつもひとり。同じクラスの人気者・海斗(16)は、孤立している志穂に心を開いてもらおうと追いかけ回します。少しずつ2人の距離が縮まっていったある日、2人で化石を掘りながら、志穂はぽつりぽつりと壮絶な過去を語り始めて…。
「フジテレビヤングシナリオ大賞」史上最年少受賞の14歳中学2年生の鈴木すみれが初めて書き上げた作品「ココア」。誰もが味わったことのあるほろ苦い記憶を思い起こさせるとともに、生きていく希望をあたえてくれる、3人の女子高生たちのそれぞれの物語です。
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