映画『RENDEL レンデル』(お薦め度★★★★)
有無を言わさない復讐劇は見応えがあります。
現在進行中の死闘とレンデル誕生の過去の悲劇が並行して描かれる編集は見事でした。
フィンランドが産んだダークヒーローはあまりに不確実です。敵の手下たちには圧倒的な力を発揮するのに、ボスキャラには相対的な強さにレベルダウンする設定は考えたこともなかったので斬新です。かなり屈折しています。また、唐突に登場する場違いな謎の美女も不思議でした。
超人だと思っていたらそうでもなかったりと、他の国では考えられないキャラクター設定でした。日本ではあり得ません。北欧という土地柄なのでしょうか。一筋縄では行かないもどかしい魅力があります。
是非とも続編を期待したいです。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Rendel
制作年:2017
制作国:フィンランド
内容時間:106分<スタッフ>
監督:イェッセ=ハーヤ
製作:ミーカ=J=ノルヴァント、イェッセ=ハーヤほか
脚本:ペッカ=レートサーリ、ミーカ=J=ノルヴァントほか
撮影:テロ=サイコネン
音楽:トゥオマス=カンテリネン<キャスト>
ラモ/レンデル:クリストファー=グメルス
エロラ:マッティ=オンニスマー
ステイシー:ビアンカ=ブレイディ
ロティッカ:ラミ=ルシネン
ラデック:ジョニー=ヴィヴァッシュ
マイク:マイケル=ホール<イントロダクション>
愛する妻と子どもを殺された男が、漆黒のマスクとコスチュームを身に着け、悪の巨大企業に復讐を挑む。ノワールタッチで描くフィンランド産のダークヒーローアクション。北欧フィンランドの映画界がヒーローアクションに挑んだ注目作。正義の味方ではなく、悪への復讐心で闘うダークヒーロー“レンデル”の活躍を描く。超能力などの特殊な力を持つわけではない主人公が、妻子を殺された怒りだけをよりどころにして巨悪に挑む姿は悲壮感たっぷり。ハリウッド的な派手さではなく、フィルムノワールタッチの渋いアクションが見ものだ。物語は、レンデルが悪の巨大企業と死闘を繰り広げるさまと、犯罪の証拠をつかんだため企業に狙われた主人公がレンデルとなるまでが平行して描かれていく。
<放送内容>
失業者があふれるフィンランド。妻子を抱えて仕事を探すラモは、大企業VALAケミカルに職を得る。だが、同社は罪もない子どもに人体実験を行ない、効果も不確かなワクチンを途上国に売りつけて巨大な利益を上げる悪徳企業だった。その実態を知ったラモは証拠となる機密資料を盗み出すが、逆にそれが会社側に発覚、愛する妻子を殺されてしまう。やがて激しい悲しみと怒りを原動力に、ラモは復讐のヒーロー“レンデル”となった。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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