映画『不能犯』(お薦め度★★)
もう少し骨のある内容かと思ったのですが陳腐です。ラストのセリフにはガッカリさせられました。
クライムサスペンスとしては雑です。不能犯自体の犯罪としての掘り下げが出来ておらず、さらに不能犯以上に重大なテロ事件を組合わせるというバランス感覚が著しく欠如した脚本です。どう考えたって、不能犯事件よりもテロ事件のほうがメインになります。
犯人を含め登場人物の描き方が表面的です。不能犯に巻き込まれる加害者や被害者の設定が奇妙過ぎてシラケます。どちらかというと何でもありのホラーとして捉えるほうが気が楽です。
松坂桃李のおどろおどろしくさも不審者という怪演くらいしか見どころはありません。はっきり言ってダークヒーローなんておこがましいです。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:2018
制作国:日本
内容時間:107分<スタッフ>
監督:白石晃士
脚本:山岡潤平、白石晃士
撮影:高木風太
音楽:富貴晴美<キャスト>
宇相吹正:松坂桃李
多田友子:沢尻エリカ
百々瀬麻雄:新田真剣佑
川端タケル:間宮祥太朗
夜目美冬:矢田亜希子
河津村宏:安田顕
鳥森広志:小林稔侍<イントロダクション>
松坂桃李が人間の心を操るダークヒーローを演じるスリラーエンターテインメント。ある電話ボックスを介した殺人依頼に応える黒スーツの男。果たして彼は天使か? 悪魔か?宮月新原作、神崎裕也作画の人気コミックを、「貞子vs伽椰子」など、ホラーを数多く手掛ける白石晃士監督が実写映画化。「……愚かだねぇ、人間は」とつぶやきながら、マインドコントロールを使って人間を死に導く宇相吹を演じる松坂が無表情で時折不敵な笑みを浮かべるダークな魅力を発揮。宇相吹が唯一コントロールできない女性刑事・多田を演じる沢尻エリカがキレのあるアクションを見せる。宇相吹の事件だけではなく、連続爆破事件も描かれ、犯人との息詰まる攻防とタイムサスペンスにもハラハラさせられる。
<放送内容>
ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を残すと、その“願い”を叶えてくれるという噂がSNS上で話題になっていた。ある日、金融会社社長が喫茶店で、町内会会長が公園で、ともに心不全で不審死を遂げる事件が発生する。刑事の多田は部下の百々瀬と現場で目撃された黒いスーツの男・宇相吹を追うが、彼は目を見ただけで相手を死に追いやるというマインドコントロールを使った犯行で、罪には問われない“不能犯”だった。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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