映画『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(お薦め度★★★)
今で言うところの満男を主人公にしたスピンオフ作品です。
第42作は、過去のシリーズとは明らかに違います。
寅さんに恋愛をさせるのはかなりシンドクなってしまったようです。
冒頭での寅さんの妄想シーンも前作同様に無く、シリーズが曲がり角にあることを感じさせます。
それでも、満男と寅さんをバランス良く扱っているため、それほど作品として違和感はありません。マドンナの後藤久美子の家をおいとまする際に主の叔父に対して、寅さんが甥の満男をきっぱりとかばうセリフは泣かせます。名シーンです。
若さゆえの満男のカッコ悪さや情けなさは過去の自分を見るようで非常に共感できました。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:1989
制作国:日本
内容時間:109分<スタッフ>
監督:山田洋次
製作総指揮:奥山和由
製作:内藤誠
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
泉:後藤久美子
寿子:檀ふみ
満男:吉岡秀隆
礼子:夏木マリ
嘉一:尾藤イサオ
バイカー:笹野高史<イントロダクション>
渥美清が主演した人気シリーズ「男はつらいよ」の第42作。寅次郎の甥・満男(吉岡秀隆)の成長と恋を描いた“満男編”の1本目。マドンナ女優は後藤久美子と檀ふみ。シリーズも40作を過ぎ、満男を寅さんと並ぶもうひとりの主人公にすることでシリーズの若返りを図ったと思われる“満男編”の始まりが本作。マドンナのひとりは当時“ゴクミ”と呼ばれて親しまれた国民的美少女、後藤久美子。彼女扮する後輩・泉に惚れてしまった満男に寅さんは片思い上手の先輩(?)として、恋のアドバイスをできるのか。寅さんが一目惚れするもうひとりのマドンナは、映画やTVドラマなど、幅広く活躍している檀ふみ。ロケ地は吉野ヶ里町などの佐賀県や、茨城県の袋田の滝、愛知県名古屋市。
<放送内容>
旅を続けるテキ屋の寅次郎の甥で、大学浪人中の満男。彼は高校時代、ブラスバンド部の後輩・泉に片思いしていたが、彼女は東京から名古屋に引っ越していた。手紙をくれた彼女に会いたいと思った満男は、オートバイを走らせて名古屋へ。だが彼女の両親が離婚したせいで泉は佐賀に住む叔母、寿子の家に引き取られていた。満男はすぐに佐賀へ向かうが、そこでばったり伯父の寅次郎と再会。満男と寅次郎は泉の叔母の家を訪ねるが……。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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