映画『男はつらいよ 寅次郎の縁談』(お薦め度★★★)
結構ジーンとしました。
クライマックスは、シリーズの中でも屈指の場面だと思います。寅さんと父親の男気によって、マドンナ松坂慶子が泣いてしまうシーンに、思わずもらい泣きしてしまいました。
従来の寅さんの恋バナをするメインストリームに戻した物語ですが、満男の家出という飛び道具を使っています。
就職活動がうまく行かず、自分探しに家出する満男の気持ちははわからなくもありませんが、流れ着いた場所で新たな人間関係を作りながら、唐突に帰京する薄情さは合点がいきませんでした。流石に後日談を用意して手当てをしていますが、なんだかなぁという嫌な心持にさせられました。
きっと満男をサブとしてシリーズを進めることを諦めたのかもしれません。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:1993
制作国:日本
内容時間:104分<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫、池谷秀行
音楽:山本直純<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
葉子:松坂慶子
満男:吉岡秀隆
亜矢:城山美佳子
冬子:光本幸子
田宮善右衛門:島田正吾<イントロダクション>
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズの第46作。寅次郎は家出したおいの満男を追って瀬戸内海の島を訪ねるが、そこで恋に……。マドンナ女優はシリーズ2度目の松坂慶子。シリーズ第27作「~浪花の恋の寅次郎」でマドンナに扮した松坂が異なる役で2度目の登場。より成熟した大人の女性の魅力を放ったのはさすが。また、前作の撮影後に他界した笠智衆演じる御前様だが、シリーズ第1作でその娘・冬子を演じた光本幸子が同じ役で再登場し、まだ御前様が亡くなっていないという設定になっている。短いシーンだが、当時劇場でシリーズと併映されていた「釣りバカ日誌」シリーズの主演男優、西田敏行が“くるまや”の前を通るというお遊びも。ロケ地は志々島などの香川県や、栃木県。
<放送内容>
テキヤの寅次郎が故郷の柴又に帰ると、おいの満男の家出で大騒ぎ。大学卒業が近いのに就職先が決まらない満男は、現実逃避しようと家出したのだ。満男から届いた小包を手がかりに、寅次郎は瀬戸内海の志々島に向かって満男を捜す。見つかった満男は帰京したくないと言い張り、満男が世話になっている家の女性、葉子に一目惚れした寅次郎は、満男にあまり強く“帰れ”と言えなくなる。やがて満男は地元の看護師、亜矢と恋におちる。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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