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2019.07.08

映画『累-かさね-』(お薦め度★★★)

Aimer(エメ)の「ブラックバード」が主題歌となり、映画予告を挿入したミュージックビデオのインパクトから興味を持ちWOWOWで放送されたので観ました。

予想通り、ホラーテイストのダークファンタジーです。
悪くないものの、良くもありません。
序盤の2人の出会いは、いきなりアクセル全開で強引過ぎます。
設定はちょっと分かりにくく微妙です。しかも、過去からの経緯が明かされるとブラックユーモアというかコメディにも感じられて、切実感が無くなります。あまりにも都合が良い展開もいただけません。

ラストに向けた伏線も浅いというか、そのため、結末はどちらに転んでもどうでもいいと思わせるものになりました。

土屋太鳳と芳根京子は共に熱演だとは思いますが、演劇のようなセリフ回しで互いに絶叫しあっていた印象しか残っていません。

<作品データ>
制作年:2018
制作国:日本
内容時間:112分

<スタッフ>
監督:佐藤祐市
脚本:黒岩勉
撮影:谷川創平
音楽:菅野祐悟

<キャスト>
丹沢ニナ:土屋太鳳
淵累:芳根京子
烏合零太:横山裕
淵峰世:筒井真理子
丹沢紡美:生田智子
富士原佳雄:村井國夫
淵透世:檀れい
羽生田釿互:浅野忠信

<イントロダクション>
2大人気若手女優、土屋太鳳と芳根京子が火花を散らす話題の愛憎劇。恵まれた美しさを持つ女優と母譲りの天才的演技力を持つ女性、2人の欲望と嫉妬の物語が幕を開ける。

「まれ」の土屋、「べっぴんさん」の芳根という、いずれも連続テレビ小説の主役を務めた女優のダブル主演で、松浦だるまのコミックを実写映画化。キスをするとお互いの顔が入れ替わるという役柄の土屋と芳根は、お互いの芝居についてメモを交換し合い、複雑な役柄を2人で作り上げた。そんな彼女たちの鬼気迫る演技対決は見応え十分。さらに、劇中では2つの舞台劇、「かもめ」と「サロメ」が演じられ、それぞれのバックステージが描かれるほか、実際に舞台で活躍する俳優たちが顔を見せているのも興味深い。

<放送内容>
今は亡き伝説の女優、淵透世を母親に持ち、天才的演技力がありながら幼いころから自分の容姿に劣等感を抱いてきた累。そんな彼女の前に母親のことを知る元舞台演出家の羽生田が現われる。累は羽生田の紹介で舞台女優ニナと会うが、ニナは美しい容姿に恵まれながらも、女優として花開かずにいた。羽生田の提案で、2人は累の母親が残した、キスした相手の顔を奪えるという謎の口紅を使い、互いに顔を入れ替える決断をするが……。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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