映画『アンセイン~狂気の真実~』(お薦め度★★★)
ストーカーの気持ちの悪さが徹底して描かれるサスペンススリラーです。
守られるべきストーカー被害者の主人公が、自分の意志に反してどんどん危険な領域に追い込まれる不条理に驚かされます。
予想していたストーカーを扱った話ではありません。情緒不安定な主人公の発言が狂言として捉えられてしまい病人に見えてしまう展開です。スティーヴン=ソダーバーグ監督のたくらみは見事でした。
精神科病院の思惑とストーカーの狡猾さに、正しい発言や行動が裏目になってしまう絶望感たるや、想像を絶する悲劇です。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Unsane(うなずく)
制作年:2018
制作国:アメリカ
内容時間:98分<スタッフ>
監督・撮影・編集:スティーヴン=ソダーバーグ
製作:ジョゼフ=マロック、ジェームズ=グリア
脚本:ジョナサン=バーンスタイン
音楽:デヴィッド=ワイルダー=サヴェージ<キャスト>
ソーヤー=ヴァレンティーニ:クレア=フォイ
デヴィッド:ジョシュア=レナード
ネイト:ジェイ=ファロー
ヴァイオレット:ジュノー=テンプル
アシュレイ:エイミー=マランス
ソーヤーの母親アンジェラ:エイミー=アーヴィング<イントロダクション>
「オーシャンズ」シリーズ第1~3作の鬼才S・ソダーバーグ監督による心理スリラー。ストーカーによって心の傷を負ったヒロインは、なぜか精神科病院に収容されてしまう。いきなり精神科病院に収容されたヒロインがたどる不条理な運命を描くサスペンスだが、ヒロインの情緒が不安定であるため、観客は彼女をどこまで信じていいのか困るのが緊迫感たっぷり。加えてあっと驚く急展開も数カ所ある。ソダーバーグ自身がピーター・アンドリュース名義で撮影も担当し、全編をiPhone 7 Plusで撮ったのもユニーク。主演は英国出身でドラマ「ザ・クラウン」を出世作にし、「蜘蛛の巣を払う女」のリスベット役、「ファースト・マン」のジャネット役など活躍が続く美人女優C・フォイ。
<放送内容>
独身のキャリアウーマン、ソーヤーは、かつてデヴィッドというストーカーによって心の傷を負ったが、それを治癒しようとストーカー被害者を救済している“ハイランド・クリーク行動センター”に行くが、そこで強制的に入院させられ、しかもそんな理不尽に対して激怒し、職員らに暴力を振るったせいで24時間の入院期間が7日間に延びる事態になる。ソーヤーは本当に心の病にかかったのか、それとも誰かが彼女に罠を仕掛けたのか?<鑑賞チャネル>
WOWOW
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