映画『シャットダウン』(お薦め度★★★★)
インテリジェント・ホームやスマートハウスといった切り口の敷居が低い身近なテーマにも関らず、本格的なSFサスペンスでした。
チェコとスロバキアの作品は過去に観たことが無いと思いますが、やはり欧州映画なのでその内容は素晴らしいです。
Amazon EchoやGoogle Homeなどのスマートスピーカーが対話型の音声操作に対応したAIアシスタント機能を持っていますが、本作ではその進化した先の未来の家が舞台となっています。
AIとセキュリティ機能が表裏一体になり、それが暴走すると脅威となることは簡単に想像できます。行き着く先の人間対コンピューターの戦いは本作でもオマージュされる『2001年宇宙の旅』を再現せざるおえなくなります。
クライマックスからエンディングにかけてさらに怖さが増します。人工知能の黒幕は一体何なのかといった謎解きに翻弄されるのは必至です。他の有名なAI作品と比べてもハイレベルな内容でした。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Duverny nepritel
制作年:2018
制作国:チェコ・スロバキア
内容時間:108分<スタッフ>
監督:カレル=ヤナック
脚本:カレル=ヤナック、ルボミール=スリヴカ
撮影:マルティン=サシャ
音楽:オンジェイ=ブルゾボハティ<キャスト>
ズザナ:ガブリエラ=マルチンコワ
アンドレイ:ヴォイチェフ=ダイク
モニカ:ズザナ=ポロビヤコヴァ
マックス:オンドレイ=マリー<イントロダクション>
夫が設計に携わった最先端“スマートハウス”に引っ越す若妻ズザナ。だが“スマートハウス”は暴走し、彼女を家に閉じ込める。チェコとスロバキアの合作であるサスペンス。時代の最先端をいくテクノロジー“スマートハウス”を題材にしつつ、もしもそれを管理するAI(人工知能)システムが暴走したら……という、これから実際に起きてもおかしくない、リアルなシチュエーションを描いたSFスリラー。テクノロジーの暴走という問題について、思わず考えさせられる衝撃編だが、まるでスリルと背中合わせにするかのように、ぞくぞくするようなエロティシズムもふんだんで、ヒロインのズザナ役を現在のスロバキア出身である美人女優G・マルチンコワがセクシーに熱演している。
<放送内容>
女性彫刻家ズザナはアンドレイと結婚するが、彼が設計に携わり、人里離れた土地に建てられた、最新AIシステムを搭載した“スマートハウス”にこれから1年間、暮らすことに。“スマートハウス”のAIは、ズザナが何をしてほしいかを事前に予測し、彼女が快適に暮らせるよう、“スマートハウス”の各装置をコントロールする。しかしAIがたまに暴走するようになった上、謎の人物からズザナに花束が届くなどの怪現象が続き……。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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