« 映画『シャットダウン』(お薦め度★★★★) | トップページ | 映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(お薦め度★★★★) »

2019.07.30

映画『ANON アノン』(お薦め度★★★★★)

アイデアが秀逸で、それを映像化した卓越したセンスに脱帽です。
AR(拡張現実)を極めた世界を堪能しました。

人間の視点がハックされるというエピソードは、「攻殻機動隊」シリーズなどのサイバーパンクアニメではよく使われますが、実写版でARを用いて表現する高度なテクニックに感心させられました。視線に描かれるクールなデザインはカッコ良く見事です。

人間ドラマとしても深みがありました。主人公の刑事と謎の女のかかわりが刹那的でドラマチックでした。

アンドリュー=ニコル監督作はこれまでに『ガタカ』、『ロード・オブ・ウォー』、『TIME/タイム』の3本を観ています。彼の美学が冴えわたる最近の作品は高評価が続いています。

本作を含めて、3本連続で欧州映画のSF作品を鑑賞しましたが、良質なものばかりです。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:Anon
制作年:2018
制作国:ドイツ
内容時間:100分

<スタッフ>
監督・脚本:アンドリュー=ニコル
製作:アンドリュー=ニコル、オリヴァー=ジーモン、ダニエル=バウアーほか
撮影:アモール=モクリ
音楽:クリストフ=ペック

<キャスト>
サル:クライヴ=オーウェン
匿名の女性:アマンダ=セイフライド
チャールズ:コルム=フィオール
サイラス:マーク=オブライエン
クリステン:ソーニャ=ヴァルゲル

<イントロダクション>
地球上のすべての人間の行動が自動的に記録される近未来社会で起きた不可解な犯罪事件の行く末を、「ガタカ」のA・ニコル監督が斬新なアイデアで描いたSFサスペンス。

監督作の「ガタカ」や脚本を手掛けた「トゥルーマン・ショー」など、毎回SF仕立ての斬新な発想力で独創的な作品世界を築き上げる奇才ニコル。本作の物語の舞台となるのは、地球上のすべての人間の行動が各自の脳内に埋め込まれた記憶チップにより自動的に記録されるようになった近未来社会。もはや犯罪など不可能になったはずのこの世界で不可解な殺人事件が起きたことから、ひとりの刑事が謎解きに乗り出すさまを「ラスト・ナイツ」のC・オーウェン、「魂のゆくえ」のA・セイフライドの共演でスリリングに描く。

<放送内容>
地球上のすべての人間の行動が各自の脳内に埋め込まれた記憶チップにより自動的に記録されるようになった近未来社会。もはや犯罪が不可能になる一方で、個々人の自由や秘密といったプライバシーもなくなり、全面的な監視社会体制が確立していた。ところがそんなある日、不可解な殺人事件が発生。事件の調査に乗り出した刑事のサルは、一切の記録映像から巧みに逃れ去る不思議な女性の存在に気付き、彼女の後を懸命に追いかける。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

|

« 映画『シャットダウン』(お薦め度★★★★) | トップページ | 映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(お薦め度★★★★) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 映画『シャットダウン』(お薦め度★★★★) | トップページ | 映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(お薦め度★★★★) »