映画『No.22 怒りのチェイサー』(お薦め度★★★)
てっきりアメリカが舞台だと思って観てしまいました。
カナダのレッカー車の運転手が、借金苦から抜け出すためにチェイサーの世界に足を踏み入れて行くサスペンスアクションです。
長いこと映画を観てきましたが、レッカー車に焦点を当てた作品は初めてだと思います。自動車事故を飯のタネにハイエナのように群がる職業を初めて知りました。
前半は貧困を描くためにもっさりとしていて退屈ですが、後半は一気呵成の展開です。それなりに爽快感はありますが、そもそも犯罪と言わないまでも、チェイサーというグレーゾーンに飛び込んで金を稼ぐというサクセスストーリーと呼べない身の丈のお話は設定そのものが切ないです。社会派ドラマとも呼べません。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:22 Chaser
制作年:2018
制作国:カナダ
内容時間:87分<スタッフ>
監督:ラファル=ソコロウスキー
製作:ダニエル=ベイカーマン、ドン=カーモディほか
脚本:ジェレミー=ボクセン
撮影:キャボット=マクネンリー
音楽:イゴール=ヴラバク、ケン=ワース<キャスト>
ベン:ブライアン=J=スミス
エイブリー:カニエフティーオ=ホーン
ウェイン:ラオール=トゥルヒロ
ショーン:アーロン=アシュモア
レイ:エイダン=ディヴァイン<イントロダクション>
生活に困窮したレッカー車のドライバーが怒りを爆発させる、異色のサスペンスアクション。自動車事故の現場に急行するレッカー車の運転手たち、“チェイサー”の世界とは?警察などの無線を傍受し、自動車事故の現場にいち早く駆け付け、仕事を手に入れるレッカー車の運転手を、本作では“チェイサー”と呼ぶ。真面目で善良だが貧しい運転手である本作の主人公は、借金に追われて“チェイサー”になるが、ライバルの“チェイサー”たちと敵対し……。スクープカメラマンを主人公にした「ナイトクローラー」に影響を受けたムードがあるが、前半、追い詰められていく主人公を丁寧に描いており、彼がついに怒りを爆発させる後半がしっかりと盛り上がる佳作だ。WOWOWの放送が日本初公開。
<放送内容>
カナダのトロント。レッカー車の運転手ベンは共働きでウエートレスをしている妻エイブリーや幼い息子と暮らすが、駐車違反の車を運ぶ安い仕事ばかりをしているために貧しく、高利貸もしている警官レイから大金を借りてしまう。だがレイに厳しく取り立てられても借金を返せず、警察などの無線を傍受して自分から自動車けん引の仕事を取りに行く同業者たち、“チェイサー”に加わろうとするが、他の“チェイサー”の妨害を受け……。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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