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2019.08.31

映画『ワイルドリング 覚醒する少女』(お薦め度★★★)

良く出来たホラー作品です。
古典的な怪奇物語を現代風にアレンジして、社会問題を喚起させる見事な設定を施しています。
人間を中心に捉えるか、同じ生き物としての共生を考えるかで、自分の視点がコロコロ変わってしまします。哲学的な要素があります。

幼いころのアナが、いたいけで可愛らしくお人形のようです。そんな女児が閉じ込められている不条理は胸騒ぎしか感じません。最初から興味を持たせながら観せ続けさせる監督のテクニックは並みではありません。力作です。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:Wildling
制作年:2018
制作国:アメリカ
内容時間:93分

<スタッフ>
監督:フリッツ=ボーム
製作:リヴ=タイラー、トゥルーディ=スタイラー、セリーヌ=ラットレイほか
脚本:フリッツ=ボーム、フローリアン=イーダー
撮影:トビー=オリヴァー
音楽:ポール=ハスリンジャー

<キャスト>
エレン=クーパー保安官:リヴ=タイラー
現在のアナ:ベル=パウリー
“パパ”:ブラッド=ドゥーリフ
森の中の男:ジェームズ=レグロス
幼いころのアナ:アーロ=メルツ

<イントロダクション>
部屋に閉じ込められて育った少女の肉体に変化が。やがて彼女は普通の暮らしを送り始めるが……。意表を突く展開と見せ場を満載した、エキサイティングなモンスターホラー。

恐らくはギレルモ・デル・トロ監督の各作品に影響を受けたような、ホラー映画やモンスター映画のファンならぜひ注目したい、ユニークなモンスターホラー。少女が部屋に閉じ込められた状況を描く導入部は2015年の「ルーム」を連想させるが、少女の肉体に少しずつ変化が起き始めてからはモンスターホラーとしての輪郭をしっかりと生んでいき、後半はスリルがぐっと高まる具合。ムードやテイストは異なるが、スーパーヒーローの誕生を描くアメコミ原作映画のような面白さもある佳作。WOWOWの放送が日本初公開。

<放送内容>
森の中の小屋の一室。そこに閉じ込められた少女アナは“パパ”から、部屋の外に出ると人間を食べる野獣“ワイルドリング”に襲われると警告されながら育つが、彼女が初潮を迎えた直後のある日、アナが目覚めたのは近くにある病院だった。小屋からアナを救助した女性保安官エレンは、自宅でアナを引き取って育てることに。アナが初めて体験する普通の生活に慣れようとする一方、彼女の肉体は次第に人間離れしたものに変化していく。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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