映画『パパはわるものチャンピオン』(お薦め度★★★★)
ハートウォーミングなファミリードラマです。
元トップレスラーが再起を目指すありがちな親子の物語と思っていたのですが、脚本が練られており、子どもの世界と親の世界がそれぞれ丁寧に描かれていて、納得できる感動の作品に仕上がっています。
棚橋弘至の演技は、役者以前ではあるものの、現役レスラーとしての彼の生き様とも重なって説得力のある存在感が充満していました。特に新日本プロレスの現役レスラーたちとの試合は、迫力満点で映画とはいえ本物の試合の迫力がありました。
出版社の編集社員を演じた仲里依紗が光っていました。プロレスオタクでありながら、主人公の息子との交流も礼儀をわきまえ、出しゃばることなく熱烈応援をする演技は見事としか言いようがありません。素晴らしい女優です。
藤村享平監督を調べてたら、あの迷ドラマ「たべるダケ」も手がけていました。独特なやさしい作風が持ち味な方です。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:2018
制作国:日本
内容時間:112分<スタッフ>
監督・脚本:藤村享平
撮影:山崎裕典
音楽:渡邊崇<キャスト>
大村孝志:棚橋弘至
大村詩織:木村佳乃
大村祥太:寺田心
大場ミチコ:仲里依紗
編集長:大泉洋
大友:大谷亮平
本田功:寺脇康文<イントロダクション>
新日本プロレス所属のレスラー棚橋弘至主演の心温まる家族ドラマ。トップレスラーから悪役に転向したプロレスラーが、愛する家族のため最強のチャンピオンになろうと挑む。
板橋雅弘・作、吉田尚令・絵の絵本をTVドラマ「ラブリラン」の藤村享平監督が脚本も担当して映画化。低迷期の新日本プロレスを支え、人気回復の立役者となった棚橋が、俳優が演じるだけでは出せない、現役レスラーだからこそ表現できる悪役レスラーの哀感や苦悩を好演。棚橋演じる孝志の息子・祥太役の寺田心の名子役ぶりが泣かせポイント。そして、仲里依紗が演じる出版社の編集者ミチコのプロレス女子ぶりがいい味を出す。新日本プロレスの全面協力により出演が実現した現役レスラーたちの姿も見どころだ。
<放送内容>
かつては人気と実力を兼ね備えるトップレスラーだったが、けがで一線を離れ、現在は悪役“ゴキブリマスク”として戦う孝志。だが、彼はその事実を小学生の息子・祥太に話せずにいた。ある日、同級生から父の仕事を尋ねられて答えることができなかった祥太は、車に隠れて父の仕事場に忍び込み、孝志が悪役レスラーとしてリングに立つ姿を目撃してしまう。強くて大きな憧れの父が“わるもの”と知った祥太はショックを受けて……。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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