「WBSS決勝戦 井上尚弥vsノニト・ドネア」を本人の解説で観た
待望のWBSSバンタム級決勝戦は週末にあると認識していたのですが、木曜日はXperiaの修理に没頭していて見逃しました。調べたところ次の放送でした。
・11月7日(木):フジテレビ系列とNHK-BS8Kで生中継放送
・11月9日(土)、11日(月)、16(土):WOWOWライブにて録画放送
当然ながら金曜日にはニュースで井上が勝利したことを知りました。KOでなく12回まで戦って3-0の判定だったこと、9日には右目眼窩(がんか)底と鼻の右下付近の2カ所を骨折の報道もありました。
となると、WOWOWでしっかりと再放送で試合を確認したいと思って、録画して試合3日後に観ました。何と右目にガーゼを付けた井上尚弥本人がゲストとして出演している貴重で価値あるプログラムでした。流石WOWOWです。
番組名:エキサイトマッチ~世界プロボクシング エキサイトマッチスペシャル WBSS決勝戦 井上尚弥vsノニト・ドネア #31<対戦カード>
WBC世界バンタム級タイトルマッチ / ノルディーヌ・ウバーリ vs 井上拓真
WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦 / 井上尚弥 vs ノニト・ドネア<イントロダクション>
ボクシングの階級最強を決める大会WBSSバンタム級決勝戦。井上尚弥とノニト・ドネアが激突!さらにWBC王者ウバーリと暫定王者井上拓真の団体内統一戦も!約1年に渡って繰り広げられてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝。
井上尚弥は、初戦で元王者ファン・カルロス・パヤノを1Rわずか70秒でKO勝利、続く準決勝で過去最強の対戦相手ともいわれた全勝のIBF王者エマヌエル・ロドリゲスを2R1分19秒でTKO勝利、と圧倒的な強さを見せて決勝へ進出した。
対する5階級王者のノニト・ドネアは、初戦は対戦相手のWBAスーパー王者ライアン・バーネットの棄権により4R終了TKO勝ちを収めると、準決勝ではアメリカのステファン・ヤングを得意の左フック一発で6RKO勝ちし決勝へコマを進めてきた。決勝の舞台は日本。ホームの圧倒的な声援を受け井上が優勝するのか、それとも36歳のレジェンド、ドネアが豊富な経験を生かし、トーナメントを制するのか注目が集まる一戦だ。
さらにWBC王者ウバーリと暫定王者井上拓真の団体内統一戦もお届けする。<収録日・収録場所>
2019年11月7日/埼玉 さいたまスーパーアリーナ<出演>
ゲスト:井上尚弥
解説:浜田剛史
解説:飯田覚士
実況:高柳謙一
進行:増田美香
WBSSバンタム級決勝戦ですが、井上尚弥(26)は2ラウンドにドネア(36)の左フックで右目が見えなくなり、ドネア選手の姿が二重になって右の距離感がつかめなくなっていたそうです。それでも、それをドネアに悟らせないようにしながら挽回をはかり、冷静に試合を組み立てて最終ランドまで戦いました。本人の解説なので説得力は半端ありません。9ラウンドにはドネアの右ストレートでかなり危ない状態になったそうですが、ドネアがカウター狙いであることを読んで、焦らずに自分から攻め込まないクレバーさで勝機を手繰り寄せています。とにかく最後までドネアの右フックを警戒したそうです。11ラウンドには左フックでドネアをダウンさせており、井上尚弥のKO勝ちとしても良かったかもしれません。
ところで、本プログラムは最初に弟・井上拓真の試合を放送し、井上尚弥が解説を引き受けていました。当日は控室モニターで観ており、8回終了後のポイント発表で井上拓真が負けていることを確認しから、自分の試合集中するためにモニターを消し、弟にエールを送ったそうです。
井上尚弥は、本当に頭の良いボクサーです。感服しました。しかも偉そうにしたところは皆無で、人格的にも尊敬すべき選手です。米プロモート大手トップランク社と契約を結び、2020年からは米国で試合が組まれることもはにかみながら真摯に報告されていました。
なお、WOWOWのこの番組は、WOWOWメンバーズオンデマンドで2020年2月6日まで配信されています。WOWOW会員であれば是非お見逃しなく。無駄なくコンパクトに編集されていて、素晴らしい名勝負を堪能できます。
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