映画『アレクサンドリア』(お薦め度★★★)
壮大なスケールで描かれた歴史劇です。
科学的にも倫理的にも進んでいるはずの人々が、キリスト教徒を迫害して、返り討ちに合う無様な物語です。
宗教における愚かしさや恐怖を、一人の伝説の女性天文学者ヒュパティアを通して悲劇的に描いています。ラストが悲し過ぎます。
レビューを書くまで、アメリカ映画だとばかり思っていました。スペイン映画も底力があることがわかりました。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Agora
制作年:2009
制作国:スペイン
内容時間:127分<スタッフ>
監督:アレハンドロ=アメナーバル
製作:フェルナンド=ボバイラ、アルバロ=アウグスティン
脚本:アレハンドロ=アメナーバル、マテオ=ヒル
撮影:シャビ=ヒメネス
音楽:ダリオ=マリアネッリ<キャスト>
ヒュパティア:レイチェル=ワイズ
ダオス:マックス=ミンゲラ
オレステス:オスカー・アイザック
テオン:ミシェル=ロンズデール
キュリロス:サミ=サミール<イントロダクション>
古代世界の学問の中心地エジプトのアレクサンドリアを舞台に、ひとりの伝説的な女性天文学者がたどる悲劇の運命をA・アメナーバル監督が壮大なスケールで描いた歴史巨編。「海を飛ぶ夢」の実力派監督アメナーバルが、紀元4世紀のエジプトに実在した伝説の女性天文学者ヒュパティアを見舞った悲劇の運命を、当時世界文化の中心都市として栄華を誇ったアレクサンドリアの崩壊と重ね合わせながら、壮大なスケールで描写。本国スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞では実に13部門にノミネートされ、7部門を受賞。2009年の同国映画の中で最高の興行収入を記録する大ヒット作となった。出演は、「ナイロビの蜂」のR・ワイズと、今は亡き映画監督アンソニーを父に持つM・ミンゲラ。
<内容>
紀元4世紀末、古代ローマ帝国崩壊寸前のエジプト、アレクサンドリア。類いまれなる美貌と明晰な知性を兼ね備えた女性天文学者のヒュパティアは、教え子のひとり、オレステスから愛を告白されるが、学問に生涯をささげる決意を固めていた彼女は、それを拒絶。一方、彼女に仕える若き奴隷ダオスも、ひそかに彼女を恋慕っていた。やがて科学を否定するキリスト教徒たちが急速に台頭して、町は混沌と騒乱に包まれるようになり…。<鑑賞チャネル>
WOWOW
| 固定リンク
コメント