映画『異人たちとの夏』(お薦め度★★★★★)
再鑑賞で初レビューです。
『蒲田行進曲』や『いま、会いにゆきます』と同様に自己犠牲がテーマの、涙なくしては語れない愛おしい邦画です。
昭和30年代を背景に、若くして亡くなった両親が幽霊になって息子に再会します。大人になってしまった息子にもかかわらず、昔と変わらぬ愛ある交流は、切なくて堪りません。そして再び訪れる別れに胸が張り裂けそうになります。
大林宣彦監督作品の中で最も記憶に残る大切な作品です。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:1988
制作国:日本
内容時間:109分<スタッフ>
監督:大林宣彦
脚本:市川森一
撮影:阪本善尚
音楽:篠崎正嗣<キャスト>
原田英雄:風間杜夫
原田英吉(英雄の父親):片岡鶴太郎
原田房子(英雄の母親):秋吉久美子
藤野桂(ケイ):名取裕子
間宮一郎:永島敏行
落語家の1人:桂米丸
落語家の1人:柳家さん吉
今村綾子:入江若葉<イントロダクション>
(2020年)4月10日に逝去した名匠・大林宣彦監督が、亡くなったはずの両親と再会する男性を描いた、ノスタルジックなファンタジー。原作は山田太一の小説。風間杜夫らが豪華共演。大林監督が、ドラマ「ふぞろいの林檎たち」などの名脚本家、山田による小説を映画化。脚本を担当したのは大林監督の「その日のまえに」も手掛けた、やはり名脚本家の市川森一。離婚で妻子と別れて孤独なシナリオライターは、幼いころに亡くなった両親の幽霊と出会うが……。触ることができ、食事もするという独自の解釈で描かれた幽霊=異人となった両親と、主人公の交流をノスタルジックに綴った、感動のヒューマンファンタジーだ。威勢のいい江戸っ子の父親役を片岡鶴太郎が好演し、演技派俳優としての出世作に。
<放送内容>
離婚して妻子に去られたシナリオライターの原田は、マンションで孤独に暮らす。そんなある夜、彼の部屋に同じマンションの住人ケイがやって来て、原田は彼女と交流をするようになる。それと前後して、原田はふと立ち寄った浅草の演芸場で、自分が幼いころに亡くなった父親とそっくりな男性を見掛けるのだが、彼は亡くなった父親の幽霊だった。信じられないまま、父親が住むアパートを訪れた彼は、そこで母親の幽霊とも出会い……。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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