映画『いなくなれ、群青』(お薦め度★★★)
白日夢のような空気感をもった作品です。
“階段島”と呼ばれる島の謎に抗う群像劇であり、青春ファンタジーでした。
“階段島”は理想郷のメタファーであり、そこで起こる不整合や葛藤を当然のように呑み込もうとする主人公と、それに反発するヒロインとのせめぎ合いがミステリー性を高めます。
ただし、横浜流星と飯豊まりえが噛み合っているようには感じられず、物足りなさがありました。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
制作年:2019
制作国:日本
内容時間:106分<スタッフ>
監督:柳明菜
脚本:高野水登
撮影:安藤広樹
音楽:神前暁<キャスト>
七草:横浜流星
真辺由宇:飯豊まりえ
堀:矢作穂香
佐々岡:松岡広大
水谷:松本妃代
豊川:中村里帆
ナド:黒羽麻璃央<イントロダクション>
河野裕の同名人気小説を、横浜流星と飯豊まりえの共演で映画化した青春ファンタジー。“階段島”と呼ばれる島で幼なじみに再会した青年は、島に隠された“謎”に迫る。心に刺さるような文章の美しさと独特の世界観で愛される河野の人気小説を、高校時代に留学先の米国でフィルムフェスに入賞した経験を持つ俊才・柳明菜監督が映像化。島にまつわる“謎”を解き明かすミステリーに加え、青い空や海、雨の風景など、絵画を思わせる美しい映像も必見だ。登場人物たちが織り成す群像劇が章立てで描かれ、作品に不思議な味わいを与えている。“今、最も観たい俳優”横浜と飯豊の共演も見も草ので、横浜演じる七と飯豊演じる真辺の過去が興味を引き、思いがけない展開から目が離せない。
<放送内容>
ある日突然、七草は“階段島”と呼ばれる島にやって来た。そこは捨てられた人々の島で、なぜ自分がこの島に来たかを知る者はおらず、島を出るには“失くしたもの”を見つけなければならない。そんなある日、七草は海のそばの堤防に立つ幼なじみの少女・真辺と再会する。この島に来たことが“納得できない”と憤慨する彼女は、島を出るため、七草や周囲の人々を巻き込みながら、島にまつわる“謎”を解き明かそうとするのだが……。<鑑賞チャネル>
WOWOW
| 固定リンク
コメント