映画『別離(2011)』(お薦め度★★★★★)
イラン人夫婦の離婚問題なのに、社会派サスペンス的な要素があります。夫婦とその娘の溢れだす心模様のリアリティさに圧倒されます。
タイトルからメロドラマを連想していたのですが、その要素はありません。全く逆の様々な関係性での生々しい諍いに彩られています。
アスガー=ファルハディ監督が描く妻は『セールスマン』でも感じたのですが、かなり意志が強いというか固い性格です。そもそも発端は貴女では、、、と感じます。大陸的というのでしょうか、日本人ではめったに出会うことはない人物たちです。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:A Separation
制作年:2011
制作国:イラン
内容時間:123分<受賞歴>
第61回(2011)ベルリン国際映画祭金熊賞
第61回(2011)ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)
第61回(2011)ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)
第61回(2011)ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞
第61回(2011)ベルリン国際映画祭ベルリナー=モルゲンポスト読者賞
第84回(2011)アカデミー賞外国語映画賞<スタッフ>
監督・製作・脚本:アスガー=ファルハディ
撮影:マームード=カラリ<キャスト>
シミン:レイラ=ハタミ
ナデル:ペイマン=モアディ
ホッジャト:シャハブ=ホセイニ
ラジエー:サレー=バヤト
テルメー:サリナ=ファルハディ<イントロダクション>
イランのテヘランを舞台に、離婚を決めたある夫婦とその周囲の人間模様を生々しく見つめた秀作ドラマ。第84回アカデミー賞の外国語映画賞など世界中の映画賞を席巻した。アカデミー賞以外にも第61回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞やゴールデン・グローブ賞、フランスのセザール賞など、世界中の映画賞を席巻した秀作。前作「彼女が消えた浜辺」がベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したイランのA・ファルハディ監督は、離婚を決めた夫妻を中心とする人間模様を圧倒的リアリズムや膨大な量のせりふを通じて生々しく描き、ヒューマンドラマでありサスペンスでありコメディでもあるという、濃密な空間に昇華。中東の文化圏にとどまることなく、時代や国境を越えて見る者を魅了する逸品だ。
<放送内容>
結婚して10年以上になるテヘランのある夫婦。妻シミンは11歳の娘テルメーの将来を考え、海外に移住したいと望むが、夫ナデルはアルツハイマー型認知症を患う父親を残して引っ越せないと主張。夫婦の意見は平行線をたどり、裁判所に離婚を申請する事態に。しかし離婚は簡単には認められず、夫婦はしばらく別居することに。同じ頃ナデルは父親の介護のため、ラジエーという女性を家政婦に雇うが、彼女はトラブルメーカーで……。<鑑賞チャネル>
Amazon Prime Video
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