ドラマ「Tokyo Love Story」[全11話](お薦め度★★★★)
1991年に放送されたフジテレビのドラマ「東京ラブストーリー」の29年ぶりのリメイク版です。オリジナルはほとんど忘れてしまい比較することはできませんが、良く出来ていました。
現代に合わせてスマホやSNSが扱われています。各話ごとのメリハリもしっかりとして連続ドラマとしてクオリティが高いです。映像がクリーンでスタイリッシュです。
若干気になったのが、登場人物がより心の内を語る脚本です。特に心の深いレイヤーを男女間において会話しているところが、ここまで話すものなのかと疑いつつ鑑賞してしまいました。確かに分かりやすいものの、リアリティが失われるように感じます。また、登場人物が全員恋愛至上主義で、現代の若者がついていける物語なのかと心配になりました。
キャスティングは見事でした。文句なしではないでしょうか。
特に石橋静河は天才的です。彼女が凄い女優であることは最近観た『いちごの唄』から強く意識するようになりましたが、本作でも赤名リカという超肉食系女子を難なく同化させて演じ切っていました。
関口さとみの友人・北川トキコ役の手島実優も良かったです。ナチュラルな演技で脇役として完璧でした。
地上波ドラマと肩を並べる予算をかけた質の高い配信ドラマが登場したのは、日本のドラマ制作においても既に放送と通信の境界が無くなったことを象徴する事象だと確信します。
以下、番組サイトから引用。
<配信情報>
FOD、Amazon Prime Video、2020年4月29日~6月3日配信。<スタッフ>
原作:柴門ふみ 『東京ラブストーリー』(ビッグスピリッツコミックス刊)
脚本:北川亜矢子
音楽:戸田信子
主題歌:Vaundy「灯火」(STARDUST RECORDS)
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー:森谷雄、森本友里恵
演出:三木康一郎、永田琴、山本透
制作協力:アットムービー
制作著作:フジテレビ<キャスト>
永尾完治:伊藤健太郎
赤名リカ:石橋静河
三上健一:清原翔
関口さとみ:石井杏奈(E-girls)
和賀夏樹:眞島秀和
長崎尚子:高田里穂
北川トキコ:手島実優<イントロダクション>
2020年、あのラブストーリーが再び…。 広告代理店に勤める永尾完治(伊藤健太郎)は、地元の愛媛支部から東京本社の営業部に配属となり東京へやってきた。部長の和賀(眞島秀和)から赤名リカ(石橋静河)を紹介され、リカが完治の仕事の面倒を見ることに。完治は同じく東京にいる地元の同級生・三上健一(清原翔)から早速飲もうと誘われる。完治がずっと密かに想いを寄せていた関口さとみ(石井杏奈)も来ることになり、久々の再会を懐かしんでいたが、会社にいるリカから忘れていた財布を届けるとの連絡がある。リカが店にやってくると、三上は一緒に飲もうと誘う。この夜がきっかけとなり、同級生3人の交流が再び始まり、完治とリカの関係も単なる仕事仲間から次第に変化し始めていく…。<鑑賞チャネル>
Amazon Prime Video
| 固定リンク
コメント