映画『ジェシカ』(お薦め度★★★)
物悲しいディストピア作品です。
将来に間違いなく進化する社会が迎える冷酷で不条理な世界を本作で体験することになります。
安全・安心に暮らせるセキュリティ万全の社会が抱えてしまう表裏一体の監視社会の悲劇が描かれた問題作です。
社会に適合することが善で、社会不適合が悪で死に値するという二元論とどう対峙しなければならないかを考えさせられました。
以下、WOWOWオンラインから引用。
<作品データ>
原題:Jessica Forever
制作年:2018
制作国:フランス
内容時間:97分<スタッフ>
監督:キャロリーヌ=ポッジ、ジョナタン=ヴィネル
製作:エマニュエル=ショーメ
脚本:キャロリーヌ=ポッジ、ジョナタン=ヴィネル
撮影:マリーヌ=アトラン
音楽:ユリス=クロッツ<出演>
ジェシカ:アオミ=ムヨック
ミカエル:ゼバスティアン=ウルツェンドウスキ
ルカ:オウギュスタン=ラグネ
ライデン:ポール=アミ
ジュリアン:ルカ=イオネスコ
ケヴィン:エディ=スィーヴァン
カミーユ:マヤ=コリーヌ<イントロダクション>
超管理社会と化した近未来を舞台に、社会不適合者として排除される孤児“オーファン”たちに手を差し伸べる謎の女性戦士ジェシカの戦いを描くディストピアSFアクション。第64回ベルリン国際映画祭で短編部門の最高賞・金熊賞に輝いた「私たちに散弾銃が残されているかぎりは」のC・ポッジとJ・ヴィネルの監督コンビによる長編デビュー作。略奪や殺人を繰り返す社会不適合者として、孤児=オーファンたちが殺人ドローンに問答無用で抹殺される未来社会を舞台に、オーファンたちを保護し、統率する女性戦士ジェシカの姿を描く。ジャンル的にはSFアクションとなるが、社会に居場所をなくしたオーファンたちの絆や苦悩を描くことに比重を置いたドラマこそが見どころの注目作だ。
<放送内容>
近未来。謎の女性戦士ジェシカは、生きるために略奪や殺人に手を染めながら、社会不適合者として無慈悲に抹殺される孤児=オーファンたちを保護するため戦い続けていた。だがある時、ジェシカたちのアジトが発見され、武装ドローンの襲撃によって迎え入れて間もない仲間のひとりが命を落としてしまう。やがて、オーファンたちは新たなアジトでつかの間の安息を得るが、仲間の死を目の当たりにした彼らの間には不安が渦巻き……。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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