単行本『「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム』に感動した【追記あり】
【追記:2021年3月13日】
amazonのKindle本で読んだのですが、家族や親戚にも読ませたくて印刷本も2冊購入してプレゼントしています。
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題名:「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム
著者:茂木誠(もぎ まこと)
発行日:2019年7月14日
発行所:TAC出版
素晴らしい内容です。
特に満州事変以降の近代日本史に関しては、驚きの連続でした。
これまでの誤った国家観や歴史観に関して大幅に修正が出来、非常に多くのことを学べました。
特に「東京裁判」についての考察は見事です。
最近、映画『東京裁判』を鑑賞していて、大分理解が深まっていたのですが、国際的な視点で2つの問題点を指摘されています。
(1)連合国の戦争犯罪を裁かなかった
(2)事後法で裁いた
この指摘によって、戦勝国による違法な裁判という否定的な解釈を捨てることが出来ました。
是非とも、若い世代に読んで欲しい本です。高校生の世界史の教科書にして欲しいくらいです。
本作の最後の一文を読み終えて、泣きました。
自分自身のこれまでの誤った考えに対する反省と、中国、北朝鮮、韓国、ソ連と多くの敵に包囲されつつある難問だらけの日本のあるべき姿を先送りしてしまった情けなさに、そして若い世代へ希望を託さなければならないことに涙が流れました。
まさか、「戦争と平和」に特化したとはいえ世界史の教科書に泣かされるとは思ってもみませんでした。
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