新書『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』でワクチンへの理解が深まった
題名:新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実
著者:峰宗太郎、山中浩之
発行日:2021年2月4日
発行所:日経BP
先に紹介した動画よりも情報が少し古くなっている峰宗太郎医師の著書ではありますが、メッセンジャーRNAワクチンを体系的に説明してくれており非常に参考になります。
オーソドックスな「ワクチン3兄弟」、生、不活性、成分ワクチン(組換えワクチン、コンポーネントワクチン)は、ウイルスの全部や一部(特にタンパク質)を用意して、体に入れていたものとは異なり、今回の「核酸ワクチン」は、ウイルスの一部のタンパク質の設計図であるRNAを打ち込んで、ヒトの体内で作って、免疫系を刺激しようとする遺伝子工学の世界からやってきた新型ワクチンだそうです。
ワクチン以外でも自分がそれなりに理解していたつもりの新型コロナの知識が甘かったことが分かりました。
COVID-19(コビッド・ナイティーン)は新型コロナウイルス感染症という病気の名前で、今回の新型コロナウイルスの名前は「SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)で、コロナウイルスの中で7番目に見つかったヒトに感染するウイルスという基本のことが分かりました。本書を読むまでCOVID-19がウイルスの名前と勘違いしていました。
PCR検査を増やすことが、コロナ対策に重要と勘違いしていましたが、日本で行われた感染の可能性の高い人に対して検査を行う「クラスター作戦」が合理的な作戦だったことが分かりました。
本書で繰り返し説明されていますが、「陽性の確定」には使えても「陰性であるという証明」には意味が無いということも理解できました。
3密を避けるというCOVID-19対策が必要十分な行動で、日本は良くやっているという評価も納得行くものでした。
著者が言われているように、適切に情報を得て自分で考えて行動しなければならないことが改めて大切だということ肝に銘じたいと思います。
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