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2021.06.08

映画『幸せなひとりぼっち』(お薦め度★★★★)

「共同体」を粋に描いた普遍的な物語です。日本人にも非常に馴染める内容でした。

それにしても、59歳の偏屈な爺の主人公にちょっと驚きました。
日本人だったら79歳くらいでないと、人物設定として若過ぎます。

本作の59歳でリストラというスウェーデンの実情は、日本よりも経営側に有利な労働環境で意外でした。また、要介護4の老人を妻が家庭で介護しようとするのに、行政が半強制的に施設に連れて行こうとする描写も、日本よりも酷い環境にしか思えません。福祉が充実している北欧とは思えませんでした。

移民やマイノリティとの友好を扱いつつも、自動車は国産車サーブでなければ、自国民同士で諍いとなる滑稽さは、何とも言えない風刺が効いていました。

欧州の複雑で重い時代背景を、一人の初老の主人公を通して希望を持てる内容にコメディで仕上げた秀作です。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:En Man Som Heter Ove
制作年:2015
制作国:スウェーデン
内容時間:116分

<スタッフ>
監督・脚本:ハンネス=ホルム
製作:アニカ=ベランデル、ニクラス=ヴィークストレム=ニカスト ロ
撮影:ギョーラン=ハルベリ
音楽:グーテ=ストラース

<キャスト>
オーヴェ:ロルフ=ラッスゴード
ソーニャ:イーダ=エングヴォル
パルヴァネ:バハール=パルス

<イントロダクション>
本国スウェーデンで160万人もの観客を動員し、スウェーデン映画史上歴代3位となる大ヒットを記録。第29回ヨーロッパ映画賞のコメディ作品賞にも輝いた珠玉の感動作。

スウェーデンの人気作家F・バックマンが2012年に発表し、累計250万部を超える世界的ベストセラーとなった同名小説を、「青空の背後」のH・ホルム監督が映画化。愛する妻に先立たれ、人生に絶望して自殺を決意した気難しい頑固老人が、隣に引っ越してきた移民一家との思いがけない交流を通して、再び生きる希望を見出していく姿を、ユーモラスかつハートウォーミングに描き、幅広い観客層から熱い支持と共感を得た。同国を代表する名優、「太陽の誘い」のR・ラッスゴードの味わい深い好演が何より見もの。

<放送内容>
最愛の妻ソーニャに先立たれた、59歳の孤独な独居老人オーヴェ。かつて町内の自治会長でもあった彼は、何かと規律にやかましい気難し屋の頑固じいさんとして、周囲から煙たがられる存在と化していた。長年こつこつ真面目に働いてきた鉄道員の仕事も、ある日突然クビとなり、すっかり人生に絶望したオーヴェは、この世からおさらばしようと首つり自殺をしかけていた矢先、隣家で引っ越し騒動が始まって邪魔される形とあいなり…。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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