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2023.03.27

新書『消された水汚染』は日本が米国の属国であることを改めて認識させる

題名:消された水汚染 「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角
著者:諸永裕司
発行日:2022/1/14
発行所:株式会社平凡社

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昨年6月に有機フッ素化合物のことを知り、とりあえず調理器具を有機フッ素化合物でないものに買い替えていました。

さらにPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の知識を勉強するために、本書も購入していたのですが、水質調査をめぐる行政の隠蔽が中心の内容だったので読み終わるまで1年近くかかってしまいました。

人体に悪影響がある化学物質の有機フッ素化合物が何故隠されてきたのかは、1945年に日本が米国に負けたからです。属国となってしまった日本は、米軍基地が汚染源なのに何もできないのです。

PFOS・PFOAの主な汚染地域と汚染源は次の通りです。
・沖縄県   嘉手納基地
・東京都多摩地区  横田基地
・大阪府摂津市 ダイキン工業

米軍基地で使われていた泡消火剤にPFOS・PFOAが使われており、それが地下水を通じて周辺地域を汚染してきました。しかし、日米地位協定の壁に阻まれて、政府も行政も知らぬ存ぜずでやり過ごそうとしてきました。

大阪に関しては米軍基地の代わりに、ダイキン工業が周辺地域を汚染して、それを行政が取り締まらないという同じ構造で推移してきました。

ところで、PFOS・PFOAの人体への影響について、本書から一部引用します。

「映画にも描かれた7万人の健康調査では、PFOAは腎臓がんや精巣がんなど六つの疾患と関連する可能性がある、とされた。PFOSについても、こどもの発達への影響や免疫機能の低下を指摘する研究結果が国内外でいくつも発表されている。いずれも飲み水などから体内に取り込めば半減するまでに数年かかる。それでも世界保健機関(WHO)は健康影響についての見解を出しておらず、確たることはわからないという。」

新型コロナと同様に、有機フッ素化合物に関して、政府も行政も信頼できません。もちろんWHOも。絶えず疑ってかかり、自ら正確な情報を入手して、身を守るしかありません。


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