単行本『心の絶対法則』で著者・内海聡氏を理解する
著者:内海聡
発行日:2020/11/24
発行所:株式会社 ユサブル
「内海式」精神構造分析法の本です。
内海聡氏とはYouTubeやニコニコ動画での過激な発言や乱暴な言葉で注目してきました。挑発的な言動ではあるものの、真っ当な正論を話す方だと感じてきました。しかしながら、汚い言葉を多様する言い方や説明不足な言動に距離を置いてきました。
そこで何故、内海聡氏は尖がった発言ばかりするのかを知るべく、これまで2冊を読んでいるのですが、いよいよ彼の思想や哲学が語られている本書に辿り着きました。
率直に言って、驚きです。
ここまで根本的に多方面から人間を分析しているとは思ってもいませんでした。全人格の自己否定から始まって、自己肯定に至る分析法には参りました。心の絶対法則には、多くのものがあり相互に関連しているので、本書の解説本が欲しいくらいです。
ここまで深く考えておられる内海聡氏の発言をようやく理解できる素養がついたと思います。彼の虚無主義思想に追いつくのは至難の業です。
彼の覚悟が書かれた最後の一文を引用します。
「真の意味で自立している人とは、自分の軸を持ちながら多くの目的を見据える人だ。自分の無価値を知り自分の無力さを知る人である。私が先に見据えている目的はカネとは無縁であるが、カネが目的を達成するための力になることは間違いない。ただ、本質的に目的に向かうのであれば、カネでなく人類の思想がすべてを決める。本書はそれを示したくて書いた心の学問書であった。そんな「心の絶対法則」を一人でも多くの人が理解した中で、日本の現実と人類の現実に直面し、私の虚無主義を打ち破ってくれることを願ってやまず、筆を置くこととする。」
素晴らしいです。
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