2009.11.11

アニメ「夢色パティシエール」で美人の渡邉恭子パティシエールに注目したら、職業人養成アニメ作品ということがわかった

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10月の新番組で登場した読売テレビ・日本テレビ系アニメ「夢色パティシエール」を子供たちと観ています。「ヤッターマン」の後続番組にあたります。

キャラクターデザインがあまりに少女向けなので、力を抜いて観ています。物語はしっかりしており、大人でも十分に納得できます。1人の少女の成長とサクセスストーリーの王道が描かれています。

特筆すべきはアニメ本編が終わった後の「夢色マジカルエッセンス」コーナーです。実際の映像が流れてケーキ作りのポイントなどが紹介されています。そこに登場する渡邉恭子パティシエールが美人で驚きました(サイトでバックナンバーの動画配信がありますのでご確認ください)。スイーツ作りでは女性が台頭してきているようですが、TVに登場する方々の中でこれまで美しさを兼ね備えた方はあまり記憶にありませんでした。女性の料理人も美しさの時代に突入したようです。食品を扱う職業柄当然といえば当然ですが、爪がきれいに切られていて健康的な美しさです。まさに職業人の鏡でしょう。お菓子作りの手際も流石にプロ、料理の才能があって美人とくれば鬼に金棒です。この番組を観る少女たちはこのような人物に憧れてパティシエールを目指すことになるのでしょう。

よく構成されたアニメ番組だと感心しました。本編とコーナーがセットになってこれまでにない職業人養成アニメ作品になっているといえます。渡邉恭子パティシエールが気になって、さらに調べたところアニメ製作に当たっては社団法人日本洋菓子協会連合会と青木定治パティシエが協力していました。

日経トレンディネットで青木定治のインタビュー記事が掲載されていました。2009年07月30日の記事を一部引用します。

パリを拠点とするパティシエである青木定治さんが、10月から放送が始まるアニメ番組を監修する。7月4日にJAPAN EXPO(※)に出展したJAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)のブースで制作発表した。

  「夢色パティシエール」はアニメ制作のぴえろが制作する。14歳の少女がパティシエを目指しフランスのパリに渡り、スイーツ作りを通して成長するストーリーだ。集英社の少女漫画誌「りぼん」で連載されている松本夏実の作品。アニメでは「パティシエとは何か?」をフランスで経験を積んだ青木氏の生きざまに重ねて描く。「フランスでの放映も視野に入れている」(ぴえろ)という。

※「JAPAN EXPO」はアニメ、漫画、音楽など日本のポップカルチャーをテーマにしており、今年が10回目の開催で7月2~5日にフランスのパリで開催。任天堂やバンダイナムコグループなど日本企業も多数出展。

青木定治パティシエについては、全く知りませんでしたが、このアニメから興味を持ちました。元TBSアナウンサー雨宮塔子のご主人だそうです。このアニメ番組はより力を入れて鑑賞したいと思います。人気アニメになると良いですね。

なお、アニメ「夢色パティシエール」についてPR TIMESサイトから引用します。

プレスリリース配信日 2009-10-01 2009年10月4日より、小学生女子憧れの職業一位である、パティシエール・アニメとして、「夢色パティシエール」の放送をスタートいたします。本作は、集英社「りぼん」で大人気連載中の作品を原作とし、単行本は第3巻発売現在で40万部を 記録するなど、高い人気と多くのファンを獲得しています。また、女児向けのアニメ作品ではなかった、憧れの職業への夢を叶えるという テーマの作品です。今回、監修に、パリを拠点に洋菓子界のトップランナーとして世界で活躍する青木定治を迎え、豪華な製作スタッフの集結が実現しました。この番組放送を記念して、『パティスリー・サダハル・アオキ・パリ伊勢丹新宿店』にて 10月の1ヶ月間、週末限定で「夢パティ」スペシャルコラボケーキが登場します。また、10月3日(土)と4日(日)には、お店に「夢パティ」コーナーが設置青木定治と一緒に、一日店長として主人公・天野いちご(着ぐるみ)がお店で皆さんをお待ちしています。

【開催概要】
■ 名 称 : 「夢色パティシエールフェスタ             
   協力:パティスリー・サダハル・アオキ・パリ伊勢丹新宿店」 
■ 開催期間 : 2009年10月毎週末 (土・日)  
■ 会 場 : パティスリー・サダハル・アオキ・パリ (伊勢丹新宿店)
■ 内 容 ・ ○週末限定で「夢パティ」コラボケーキが登場
≪10月3日(土)・4日(日)≫
○お店に「夢パティ」コーナーが登場
○青木定治グリーティング 10/3 ①10:00~11:00
                ②13:00~14:00
                ③16:00~17:00
             10/4 ①10:00~11:00
○「夢パティ」コラボスイーツ購入特典として、              
番組特製キャラクターカードをプレゼント
さらに!10月3日は天野いちごが一日店長に!!
※グリーティングの時間は不定期です

【番組概要】
『この学園にいるスイーツ精霊(スピリッツ)の姿を見たものは夢が叶う』
という伝説を持つ パティシエ養成学校「聖(セント)マリー学園」が舞台。
ケーキを食べること以外何のとりえもないと 思っていた主人公「天野いちご」が、
初めて見つけた夢を叶えるために、
スイーツ精霊のバニラや学園の 仲間とともに、
お菓子への想いと努力で一人前のパティシエール目指して
夢の階段を駆け上がるという 内容を描きます。
制作は「NARUTO-ナルト-」のstudioぴえろ、
監督に「劇場版 らんま1/2決戦桃幻郷! 花嫁を奪りもどせ!!」の鈴木行、
シリーズ構成に「おじゃ魔女ドレミ」の山田隆司が参加、
さらに監修には、パリを拠点に 洋菓子界のトップランナーとして
世界で活躍する青木定治を迎え、
豪華な製作スタッフの集結が 実現しました。
がんばり屋さんのいちごと、
おっちょこちょいなバニラが繰り広げる、
やさしくて“スイート”なお話しに ご期待ください。

<夢色パティシエール作品概要>
【作品タイトル】 夢色パティシエール  
【放送開始】2009月10月4日(日)
【放送枠】 読売テレビ・日本テレビ系全国ネット 毎週日曜あさ7時放送
【公式HP】 http://yumepati.jp 【アニメ公式HP】http://yumepati.tv
【スタッフ】 原作:松本夏実(集英社「りぼん」連載)
       監督:鈴木行
       シリーズ構成:山田隆司
       脚本:影山由美・成田良美・大場小ゆり・山下憲一
       キャラクターデザイン:秋山由樹子
       音響監督:たなかかずや
       監修:青木定治(パティスリー・サダハル・アオキ・パリ オーナーシェフ)
       協力:社団法人 日本洋菓子協会連合会
【コピーライト】 c松本夏実/集英社・夢色パティシエール製作委員会 2009

【夢色パティシエールフェスタ 協力:パティスリー・サダハル・アオキ・パリ新宿伊勢丹店】
★スイーツ購入特典★
お店での「夢パティ」コラボスイーツ購入特典として、
番組特製キャラクターカードをプレゼントします。
★青木定治(あおき・さだはる)★
パリ在住 パリを拠点に活躍するオーナーパティシエ。
1968年生まれ。2001年パリに1号店開き、
現在3店舗の ブティックを持つ
。05年には東京丸の内に日本初の 店舗を開設、日本でも計3店舗を持つ

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2009.01.11

映画『やわらかい手』(お薦め度★★★★)

監督、サム=ガルバルスキ。脚本、フィリップ=ブラスバン、マーティン=ヘロン。原題、『Irina Palm』。2007年ベルギー・ルクセンブルク・イギリス・ドイツ・フランス。人間ドラマ映画。R-15指定。出演、マリアンヌ=フェイスフル(マギー)、ミキ=マノイロヴィッチ(ミキ・風俗店オーナー)、ケヴィン=ビショップ(トム・息子)、シヴォーン=ヒューレット(サラ・息子の嫁)、ドルカ・グリルシュ(ルイーザ)、ジェニー=アガター (ジェーン)、コーリー=バーク(オリー・孫)。

<作品紹介>(WOWOWサイトから引用) 1960年代、あのミック・ジャガーの恋人の美少女アイドル歌手として名を馳せ、また、映画「あの胸にもういちど」では黒の革ジャン姿で颯爽とバイクを駆って人々の脳裏に鮮烈な印象を刻み込んだM・フェイスフル。そんな往年の伝説的ミューズたる彼女が、本作では何と最愛の孫を救いたい一心から性風俗店で働き出す老婦人役を飄々と好演。ちょっと刺激的で風変わりだが、人生の真実が随所に滲み出た良質の人間ドラマに仕上がった。

ラストは、胸キュンでした。とても素敵な作品です。
孫の病気の治療費を工面するために主人公が風俗店で男をイカせる仕事で評判となり、源氏名"イリーナの手"で売れっ子になってしまう老婦人の物語です。"ペニス肘"という職業病が登場する刺激的な舞台設定ですが、まったくいやらしさはありません。生きることがいかに大変かをストレートに表現していて、女性が観ても違和感を感じない秀作だと思います。人生の黄昏に重苦しい雰囲気ながら心温まる奇跡的なラブストーリーが展開します。素晴らしいラストに思わず涙してしまいました。余韻が継続する愛しい映画です。

予告からは想像もできない感動的なラストを迎えます。観なければ損な作品です。

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2008.10.16

映画『ゆれる』(お薦め度★★★)

監督・脚本、西川美和。2006年日本。ミステリー・サスペンス映画。出演、オダギリジョー(早川猛・弟)、香川照之(早川稔・兄)、伊武雅刀(早川勇・父)、新井浩文(岡島洋平・従業員)、真木よう子(川端智恵子)、蟹江敬三(早川修・伯父)、木村祐一(丸尾明人・検察官)、田口トモロヲ(裁判官)、ピエール瀧(船木警部補)。

堂々たる構成力に感心しました。
兄弟の心理的な葛藤と駆け引きは並みではありません。ミステリーとしての編集も見事です。ただし、父親と息子たちの関係と法廷内での検察側と弁護側の攻防は無理があります。どうも現実的ではありません。「兄を取り戻す」というセリフはカッコイイ響きがあるものの、その後の展開では意味がつながりません。もっと練りこむべきでした。2つの場面に連続性とリアリティを持たせれば傑作になったことでしょう。

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2008.01.05

映画『ユア・マイ・サンシャイン』(お薦め度★★★)

監督・脚本、パク=チンピョ。2005年韓国。ラブストーリー映画。R-15指定。出演、チョン=ドヨン(ウナ/オップン)、ファン=ジョンミン(ソクチュン)、ナ=ムニ(ソクチュンの母)、チョン=ユソク(ウナの前夫)、ソ=ジュヒ(ウナの友人)、ユン=ジェムン(ソクチュンの友人)、リュ=スンス(ソクチュンの友人)、ペク=ジョンハク(レポーター)。

一徹の愛に圧倒されました。
暗い過去を背負った女性を妻に迎えて、HIVに冒されていても愛し抜くと決めた純朴な男の一途な姿は涙と感動に溢れています。本作は実話で、パク=チンピョ監督が企画して取材のうえ映画化を決意したそうです。HIVキャリアの女性の単なるスキャンダルと捉えずに、取材を進めて真の純愛物語のオリジナル作品としてまとめあげた彼の手腕は見事です。キャスティングも『スキャンダル』のチョン=ドヨンと『甘い人生』のファン=ジョンミンのこの2人が主役でなければならないと感じさせるほど最高のカップルでした。韓国内では『私の頭の中の消しゴム』以上の評価を得ていたようです。
作品としては、後半に何故かもたついてしまい説明不足に陥ります。前半の展開で最後までまとめあがられていれば『私の頭の中の消しゴム』と同じくらい評価できる作品になっていたと思います。R-15指定ということで少し引いていましたが、売春という題材を監督の演出と表現力によって猥褻感がほとんどない品のある作品に仕上げています。

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2007.12.17

映画『善き人のためのソナタ』(お薦め度★★★)

監督・脚本、フロリアン=ヘンケル=フォン=ドナースマルク。2006年ドイツ。ヒューマンドラマ映画。出演、ウルリッヒ=ミューエ(ヴィースラー大尉)、マルティナ=ゲデック(クリスタ=マリア=ジーラント・舞台女優)、セバスチャン=コッホ(ゲオルク=ドライマン・劇作家)、ウルリッヒ=トゥクール(グルビッツ部長)、トマス=ティーメ(ヘムプフ大臣)。2006年・第79回アカデミー賞外国語映画賞受賞。

良い映画だと思いますが、主人公の行動に疑問が残りました。
1984年、旧東ドイツの悪名高き国家保安省シュタージの一員である主人公のヴィースラー大尉が、反体制的な思想を抱いていないかどうか劇作家を盗聴によって監視する物語です。何故主人公のヴィースラー大尉が任務を放棄するのかがわかりません。この作品で一番重要な彼の行動における背景がつかめませんでした。世界各国で数々の映画賞を受賞して絶賛を浴びたのは、この背景が理解できるということなのです。舞台女優に恋した?劇作家を理解した?ピアノ演奏のソナタを聴いたから?...。う~ん、わかりません。残念です。

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2007.10.19

映画『夜のピクニック』(お薦め度★★)

監督、長澤雅彦。原作、恩田陸。2006年日本。青春映画。出演、多部未華子(甲田貴子)、石田卓也(西脇融)、郭智博(戸田忍・融の親友)、西原亜希(遊佐美和子・貴子の親友)、貫地谷しほり(後藤梨香・貴子と融のクラスメイト)、松田まどか(梶谷千秋・貴子と融のクラスメイト)、柄本佑(高見光一郎・貴子と融のクラスメイト)、高部あい(内堀亮子・同級生)、加藤ローサ(榊杏奈・貴子と美和子の転向した親友)、池松壮亮(榊順弥・杏奈の弟)、近野成美(さくら)、嶋田久作(藤巻・教師)、田山涼成(校長)、南果歩(貴子の母)。第2回本屋大賞のベストセラー小説の映画化。第1回受賞作は『博士の愛した数式』。

メジャーのレベルではありません。単館作品です。
抑揚の無い展開で面白さは感じませんでした。ウォーキングという題材を延々と追っているので見所はほとんどありません。扱っているメインテーマは極めてレアケースで観ていてどう反応していいのか戸惑いました。学校行事の80km遠足(ウォーキング)ではストーリー展開に変化をつけるのは土台難しく、途中にアニメとの融合シーンが登場して意味不明なものになっています。製作者は極めて映画化しにくい原作を選んでしまったのではないでしょうか。物語の中で最も疑問に感じたのは全くの部外者である杏奈の弟でした。現実的にこのような登場の仕方やキャラクターはありえません。物語の成り行きで登場せざるおえない存在なのでしょうが、無理があります。現実には映像で語られる人物ではないでしょうし登場すべきではありません。
期待の若手女優の多部未華子の起用は悪くはありませんが、彼女でなければならない必然性は感じられませんでした。そこそこ演技力があるのでなんでもこなせるという器用貧乏にならないで成長して欲しいと感じます。

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2007.09.15

ドラマ「山田太郎ものがたり」[全10話](お薦め度★★★)

2007年7月期1クール連続ドラマ。放映、7/6~9/14。原案、森永あい『山田太郎ものがたり』。脚本、マギー。チーフプロデューサー、瀬戸口克陽。プロデューサー、高橋正尚・下山潤。演出、石井康晴・山室大輔・川嶋龍太郎。音楽、平沢敦士。主題歌、嵐『Happiness』。制作、TBSテレビ。製作、TBS。
出演、二宮和也(山田太郎・ビンボー貴公子)、櫻井翔(御村託也・セレブ貴公子)、多部未華子(池上隆子)、忍成修吾(杉浦圭一)、大塚ちひろ(中井正美)、吹石一恵(鳥居京子・担任)、吉沢悠(永原眞実)、福井博章(大崎新之助)、柴田理恵(池上まりあ)、六平直政(池上龍之介)、綾田俊樹(磯貝・執事)、鎗田晟裕(山田次郎)、清水尚弥(山田三郎)、村中暖奈(山田よし子)、吉田里琴(山田五子)、澁谷武尊(山田六生)、稲垣鈴夏(山田七生)、松岡充(山田和夫・父)、菊池桃子(山田綾子・母)、宇津井健(一ノ宮校長)。

学力優秀な二人のビンボーとセレブな学生が対決することなく友情を深めるという設定が意外で、ヒロインとその2人が三角関係にならないというライバル関係が存在しない相関は新鮮でした。どんな時でも年下の弟や妹を大切にしている長兄の家族を最優先とする自己犠牲的な生き方をコメディとして軽いタッチでほのぼのと描いていました。そのひたむきさに何度と無くホロッとさせられました。
ジャーニーズの嵐メンバーの二宮和也と櫻井翔に多部未華子を起用したキャスティングはピッタリでした。三人ともにベタなコメディを好演していました。何んといっても山田太郎の弟妹たちのかわいらしさと演技の上手さが作品として成功に結び付けました。7月期ドラマの中で平均視聴率は14.9%で第2位だったのは頷けます。

日本のドラマは最近ほとんど観ません。海外ドラマと比べてあまりにも予定調和過ぎて楽しめないからです。1話を観ただけで大体の展開が読めてしまいます。展開が読めなくとも物語としての奥行きの無さにがっかりさせられます。どの局も描いている世界が狭く、似たり寄ったりのドラマにしか感じられません。「山田太郎ものがたり」もそれほど興味があったわけではないのですが、放送が開始される前に、購読雑誌「月刊テレビジョン」に本作の漫画がプロモーションとして別冊付録となったことで、長女に読ませたところ観たいということで一緒に観賞することになりました。学園もの+家族ドラマのコメディ作品にもかかわらず金曜22時からの放映でした。当然録画して週末に観ていました。通常CMは飛ばすのですが、トヨタや資生堂、ソフトバンクなど名だたる企業がスポンサーでCMも楽しみながら観ました。

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2007.04.25

映画『妖怪大戦争』(お薦め度★)

監督、三池崇史。2005年日本。コメディ・ホラー映画。出演、神木隆之介(稲生タダシ・麒麟送子)、宮迫博之/雨上がり決死隊(佐田)、南 果歩(稲生陽子・母)、成海璃子(稲生タタル・姉)、佐野史郎(「怪」編集長)、宮部みゆき(宮部先生)、大沢在昌(読書好きのホームレス)、徳井 優(駐在)、板尾創路/130R(たこ焼き屋のアナウンサー)、ほんこん/130R(屋台のオヤジ)、田中要次(よういちの父)、永澤俊矢(阿倍晴明)、津田寛治(大人のタダシ/タダシの父)、柄本 明(牛舎の農夫)、菅原文太(稲生俊太郎)、近藤正臣(猩猩)、阿部サダヲ(川太郎)、高橋真唯(川姫)、田口浩正(一本だたら)、遠藤憲一(大天狗)、根岸季衣(砂かけ婆)、三輪明日美(ろくろ首)、吉井 怜(雪女)、蛍原 徹/雨上がり決死隊(豆腐小僧)、石橋蓮司(大首)、忌野清志郎(ぬらりひょん)、竹中直人(油すまし)、荒俣 宏(山ン本五郎佐衛門)、京極夏彦(神ン野悪五郎)、水木しげる(妖怪大翁)、岡村隆史/ナインティナイン(小豆洗い)、栗山千明(鳥刺し妖女アギ)、豊川悦司(加藤保憲)。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者で妖怪研究の第一人者・水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきの作家陣がプロデュースチーム「怪」を結成し、原案に参加。

三池監督どうしちゃったんですか?というほどの映画でした。
ゼブラーマン』を高く評価していましたので、一見くだらなそうに観せておいて、意外や意外の展開で途中から納得できるのではと期待しました。"魔人・加藤保憲と機怪、鳥刺し妖女・アギ"対"麒麟送子と日本の妖怪たち"の戦いは、いつになれば面白くなるのか我慢し続けて観たのですが、結局盛り上がることなく終わってしまいます。全くの不発です。物語もおちゃらけて締まらないラストでした。ともかく妖怪のオンパレードで、大量の妖怪がこれでもかこれでもかと登場しました。一生懸命つくった創作物を登場させることに主眼が置かれたようにしか感じられません。多くの妖怪を観せられても製作に苦労したのだろうな、お金がかかっているなと別のことを考えさせられ、映画の世界に入るのを邪魔されただけでした。それにしても重要なキャラクターとなる妖怪・すねこすりが観るからに安っぽいぬいぐるみで、何故お金をかけていないのが不思議でした。

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2006.06.21

映画『山の郵便配達』(お薦め度★★)

監督、フォ=ジェンチイ。1999年中国。人間ドラマ映画。出演、トン=ルーチュン(父)、リィウ=イェ(息子)、 ジャオ=シィウリ、ゴォン=イエハン、チェン=ハオ。

悪くありません。評価が高いのも頷けます。ジーンとくるシーンもありました。しかし、父と息子を描いたドラマとしては設定を盛り込み過ぎて、共感しにくいものがあります。
息子は一貫しているのですが、父親の態度がブレます。絶対必要なときに話をしなかったり、必要も無いときに息子の女性の好みを言及する姿勢はいただけません。父と子の物語が大きなテーマであれば終始無口であるべきでしょう。フォ=ジェンチイ監督の作品は過去に『ションヤンの酒家(みせ)』を観ていますが、主人公の相手となる人物にご都合的な二面性のキャラクターを持たせているため、今作同様に感情移入させないところがあります。変則的でどんでん返しを常としているのかもしれませんが、人間ドラマにおいてはマイナスにしかならないでしょう。
息子役のリィウ=イェは良い演技をしています。『PROMISE』や『戀之風景』で出演しており、中国の若手俳優では期待される俳優だと思います。ただし、容姿があまりに地味なのでなかなか表舞台で活躍するタイプでは無いようです。

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2006.02.02

『ユートピア』

監督、マリア=リポル。2003年スペイン・フランス。サスペンス・ミステリー映画。原題『Utopia』。出演、レオナルド=スバラグリア(アドリアン)、ナイワ=ニムリ(アンヘラ)、チェッキー=カリョ(エルヴェ)、エクトル=アルテリオ(サムエル)、ジョゼ=ガルシア(ゲリラのリーダー)、エマ=ビララサウ(ユリエ)、フェレ=マルティネス(ホルヘ)。

映画好きの方は観るべきです。並みの映画ではありません。
過去と現在、未来の映像が斬新なまでに交じり合ってシュールで退廃的な香りがただようスリル満点な作品です。スペイン出身の女性監督だそうですが、この映像美はただ者ではありません。
予知能力を持った青年が、どうしても見えてしまう悲劇的な未来の光景に苦悩し、その運命に抗う切ないストーリーです。青年の運命に巻き込まれる刑事役のチェッキー=カリョの悲しくも渋い存在感のある演技は心に刻まれました。主人公のレオナルド=スバラグリアと仲間役のフェレ=マルティネスのラテン系イケメン男優は必見です。カッコイイですよ。
(お薦め度★★★)

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